第2回ひょうご農福連携コンテストに出席しました
令和5年1月30日(月曜日)、兵庫県福祉センターにおいて第2回ひょうご農福連携コンテスト(兵庫県主催)が開催され、兵庫県拠点から総括農政推進官が審査員として出席しました。
コンテストでは、5つの社会福祉事業所等が農福連携に係るプレゼンテーションを行い、実現性や地域貢献性といった8つの審査項目に基づき審査が行われました。コンテスト参加者の取り組みはいずれも素晴らしいものでなかなか甲乙つけがたいものでしたが、最終的にグランプリは就労継続支援B型事業所アンソレイエ・レーヴ、優秀賞は赤穂市立さくら園及び就労継続支援B型事業所MUKUに決定しました。

受賞者を囲んで集合写真の様子
 こむの事業所の発表 |
こむの事業所の取り組み
こむの事業所は、地元農家の協力を得てサツマイモやイチジクの栽培を行い、収穫物をジャム加工したり、給食・レストランで使用するなど6次産業化に力を入れています。 また、農業改良普及センターと連携し、黒豆枝豆の商品開発に取り組み、丁稚ようかんやプリンやムースや冷凍枝豆等の加工品を開発しています。
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 なっとう工房なっとこちゃんの発表 |
なっとう工房なっとこちゃんの取り組み
なっとう工房なっとこちゃんは、国産大豆を使用した納豆を生産しており、商品名に大豆名を付すなど国産大豆の普及につなげています。また、アンテナショップでは、農福連携に取り組む他事業所の商品も販売しています。今後、地域の耕作放棄地を解消するため、「たかさご米」の生産販売や農家と提携して農業体験の実施などに取り組む予定です。
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 赤穂市立さくら園の発表 |
赤穂市立さくら園の取り組み
赤穂市立さくら園は、令和3年に県民局や赤穂市関係部局から農業者とのマッチング支援を受けて農福連携の取り組みを開始しました。農作業の具体的な内容を事前に直接確認し、実施可能と判断した場合に作業受託を行い、受注したことは120%の達成を目指すようにしています。事業所利用者が少しでも作業に従事できるよう、作業工程の分解、作業動画の作成等の工夫を行います。農業者の方には、障がい者であってもこのようなことまで可能なのだと理解が得られ、良い連携関係が築けているとのことです。
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 MUKUの発表 |
MUKUの取り組み
就労継続支援B型事業所のMUKUは、令和4年から淡路島の耕作放棄地を使って、堆肥を使った循環型の有機農業でサツマイモやタマネギやバターナッツ等の栽培を開始しました。同時に開設したMUKUマルシェにおいて、これらの無農薬・無化学肥料の野菜を販売しています。利用者からは時間を忘れるほど毎日が楽しいと喜ばれているそうです。このほか、子供たちや地元の方に農業体験をしていただくことで、アクティブラーニングやメンタルケアに役立てたいとのことです。
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 アンソレイエ・レーヴの発表 |
アンソレイエ・レーヴの取り組み
就労継続支援B型事業所のアンソレイエ・レーヴは、令和4年から加古川市志方町の休耕田を使って綿花の栽培及びジンニング処理を行っています。綿花は、作業工程が多く、事業所利用者の適正に応じた作業があること、天候の影響を受けにくく安定的に収穫できるなどのメリットがあるそうです。また、水稲より単位面積の売上も大きく、販売先が決まっていることから工賃向上にもつながります。今後も受託面積を拡大していきたいとのことでした。
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お問合せ先
近畿農政局 兵庫県拠点 地方参事官室
電話:078-331-5924