~酪農と肥育牛で牧場経営をするお父さんの背中を追って~
宝塚市最北部の山間部に位置する宝塚市上佐曽利において牧場を経営される、(有)梅脇牧場さんで、酪農と肥育牛を継承する予定で奮闘中の梅脇雅弓さんをご紹介します。

就農したきっかけは?
たまたま親が牧場経営をしていたので、幼い頃から牛が近くにいるのは当たり前の生活でした。
また、自身が二人姉妹の姉であることから、この牧場の後を継ぐのは自分だろうな、とも考えていたので、農業高校、畜産大学に進学し、卒業後は、牧場経営に役立つ飼料会社に勤務しました。
最初から30歳には牧場経営に携わりたいと考えていたので、30歳を超えたのを機に、勤めていた会社を辞め、昨年の7月に就農しました。

牧場ではどのようなお仕事をされていますか?
いま任されている仕事は、主に、子牛の餌やり、肥育牛の世話で、実際にやってみると思ったより大変なことがわかりました。例えば、子牛の給餌一つを取ってみても、体調不良のサインとして、鼻は冷たくないか、下痢をしていないかなどを確認し、一頭一頭の体調に合わせミルクの量や餌の配合を調整しなければならず、とても気を遣います。

「娘が後を継ぐと言ってくれて、とても嬉しく思って
ます。」と照れ笑いで語ってくれた雅弓さんの父、
梅脇成公さん
今後の経営や抱負は?
飼料会社勤務の経験は、飼料購入時の価格相場を見極めるのに役立っており、牧場経営にも貢献している実感があります。
ただ、いまの牛舎の規模と従業員数では、飼養頭数も限界だと感じているので、将来的にはゲノム編集技術を用いた牛を飼養し、頭数が減っても現在の乳量を確保できるような経営をしたいです。
≪データ≫
有限会社梅脇牧場代表取締役梅脇成公氏
飼養頭数肥育牛約60頭、乳用牛約200頭(育成牛含む)
お問合せ先
近畿農政局兵庫県拠点
代表:078-331-9941
ダイヤルイン:078-331-5924