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近畿農政局

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「たね」から継承していく有機農業

姫路市で有機JAS認証を取得し、有機農園ばんごんじんじいを営む神崎一馬さんに有機農業の取り組みについて、お話をお伺いしました。

 

神崎さん



有機農業を始めたきっかけは?

大学の専攻分野の関係でオーストラリアの先住民アボリジニの文化に触れた経験等から、自然と共生する現地の人の生活に魅力を感じ、有機農業に興味を持つと同時に、食の安全が脅かされた時に自分で食べる米や野菜等を作れないことに危うさを感じていました。

学生時代のゼミの先生が行っていた有機農業塾にも参加しており、自然と共生する農業に強い思いがあり、2010年に地元に帰って就農しました。

就農前には、京都の有機生産者のもとで2年間修業し有機農業の始め方や有機JAS認証を取得するための知識を習得していたので、有機農業を始めることのハードルは高くありませんでした。

 




ニンジンの花

ニンジンの花



どのような農業を行っていますか

2012年に有機JAS認証を取得し、50aの農地で露地野菜を約50品目作付けしています。主にニンジン、じゃかいも、さといも、しょうが等保存のきくものを多く生産しています。販売する際は、消費者の声にできるだけ応えられるよう、手渡しで直接消費者の皆さんに販売することを大事にしています。

また、代々受け継がれてきた在来種を自家採種する農業を行っています。自家採種は時間も手間もかかるため大変ですが、代々受け継がれてきた種を繋いでいくことに魅力を感じています。

この度、兵庫県が展開している「ひょうごフィールドパビリオン」SDGs体験型地域プログラムに応募し「在来野菜の「たね」から「食べる」まで」が選定され、今後この取り組みも行っていきます。




神崎さんの田



今後の経営や抱負は?

自身としても本年4月に有機JAS検査員の資格を取得しました。今後有機農業に知見のある農業者を増やすため、農場で研修生を受け入れたり、農業体験を通じ消費者への有機農業への理解を深める取り組みを行ったりすることで、有機農業について広めていきたいです。


  

お問合せ先

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