自然豊かな但馬から美味しい農産物を届けます
豊岡市で有機農業に取り組む、豊岡ナチュラルファームの中井勇一さんにお話を伺いました。

就農したきっかけは?
奈良県生まれ。2016年に豊岡市に移住し、就農8年目です。
就農前は工場で働いていましたが、農業に携わる機会があり、それを機に農業への興味が湧き、自身でも米栽培ができないかと考え始めました。
妻はもともと有機食品等への興味が深く、食事にも気を配ってくれたので、自身の体調に良い変化を実感したこともあり、近畿各府県を訪れ、有機農業で米栽培のできるところを探しました。
兵庫県の就農セミナーに参加した際、但馬地域が「コウノトリ育むお米」という環境に配慮した米の栽培に大きく取り組んでいることを知り、また、この地域で後継者育成に尽力されている方との出会いもあって、移住、就農を決意しました。

どのような取組みをされていますか?
5haの農地のうち約2haで有機JAS認証を取得した米とにんじんを栽培し、残りの約3haでも農薬や化学肥料を使用せず、米や野菜等を栽培しています。お米は、コシヒカリ、つきあかり、旭1号の3品種を作付けし、JA等に出荷しています。有機にんじんは、地域の若手農業者とともにグループを作り、共同で量販店等に出荷販売しています。

こだわっていることは?
倒伏しやすく、近年では、あまり栽培されていない「旭1号」を栽培しています。この米は味がよく粒も大きく食べ応えがあります。栽培にあたり、農地は耕起作業だけを行い、農薬や肥料は使用していません。
また、少しでも農業や農村を知ってもらうため、毎年6月には友人や近所の方を招き、食育も兼ねた「田植え会」として手植えで苗を植えてもらっており、都市部と地域の方が交流ができる場を作っています。

今後の展望は?
今後も、但馬の豊かな自然を守る農業を続け、消費者が安心して食べることができる農産物づくりをしたいです。また、将来的には人材育成を行い、自分の農業のノウハウと農地を継承していきたいと考えています。
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近畿農政局兵庫県拠点
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