神戸市の株式会社小池農園こめハウスを訪問しました
令和7年5月7日、兵庫県神戸市の株式会社小池農園こめハウスを訪問し、水稲の湛水直播、育苗、精米施設の現地視察を行うとともに、神戸の農家と都市住民を結ぶ取組を行う「Kobe Foo Style」について意見交換を行いました。
湛水直播
株式会社小池農園こめハウスは、水稲主体の栽培のため農繁期が春と秋に集中しており、省力化を図るため湛水直播やプール育苗を導入し、労働コストを削減しています。
湛水直播とは、水田に水を張った状態で、種籾を直接水田に播種する稲作の方法です。
湛水直播専用の田植え機を使用することで、1日1.2haの作業を1人で行っており、今年は、品種「てんこもり」を2ha作付けする予定です。
育苗
従来の田植えには、プール育苗で8,500枚を育苗する予定です。
プール育苗は、簡易なプールを作りその中に育苗箱を並べて苗を育てる方法で、プールに水を入れて管理することで灌水作業の大幅な省力化や低温障害の軽減を図っています。
また、育苗箱をプールに並べる際は、腰を曲げずに並べることができる苗箱並べ機を使用し、身体への負担を軽減しています。
精米施設
株式会社小池農園こめハウスは、農薬・化学肥料を極力減らして育てた米を、神戸のブランド米として「山と海の恵み神戸米」と「神戸KOBE米」を商標登録しています。
年間を通して100kg単位の発注にも対応できるよう、大型冷蔵庫で玄米の状態で保管し、注文に応じて精米して販売しています。
意見交換の様子
「Kobe Foo Style」 を協働設立した株式会社小池農園こめハウスと株式会社ワードワールド及び、小池農園で農業研修を受講し農業参入を計画する企業を交えて意見交換を行いました。
企業の福利厚生の一環とした農業体験や食育イベントを手がける「Kobe Foo Style」の取り組み状況や、企業の農業参入に向けた思いを話していただきました。
Kobe Foo StyleのFooは「風土」「Food」「Who」のこと。 神戸の農業に触れながら、神戸の食について考え、誰もが自由に参加しながら新しいふるさと創りを提案しています。
お問合せ先
近畿農政局兵庫県拠点
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