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近畿農政局

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バイオ炭の農地施用で二酸化炭素の発生を抑制し、環境保全価値を見える化!

亀岡クルベジファーマーズ 会長 井上 保治さん(亀岡市)

京都府亀岡市で、バイオ炭の農地施用に取り組んでいる井上さんを訪問し、お話を伺いました。(取材:2023年11月)

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亀岡クルベジファーマーズの井上さん

亀岡クルベジファーマーズの設立

井上さんは、14年前に脱サラして実家の農業を継ぎ就農。現在は、水田7ha、畑50aで、特別栽培米、麦・小豆及び野菜などの生産・販売を行っています。
2019年3月に、環境保全に対応した炭素貯留農地で農産物を生産する農業者グループ「亀岡クルベジファーマーズ」を設立(会長の井上さんをを含めて6名の農業者が参加)。
亀岡クルベジファーマーズでもみ殻炭化機(写真の向かって右側の機械)を導入し、自前でバイオ炭(バイオマスからできた炭)の生産も行っています。


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バイオ炭の農地施用で二酸化炭素の発生を抑制

亀岡市では、市と大学、そして生産者等が協働して、「亀岡カーボンマイナスプロジェクト」に取り組んでいます。
放置竹林から出た竹や稲作のもみ殻などの未利用バイオマスを腐らせないで炭にし、それを農地に撒く(炭素貯留を行う)ことで、空気中への二酸化炭素の放出を抑制することができると考え、亀岡クルベジファーマーズでバイオ炭の農地施用に取り組んでいます。
バイオ炭は、菌の棲み処になること、保水力が良くなることなどから、土壌改良効果もあるとのことでした。


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バイオ炭の農地施用

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「クルベジシール」を貼付して販売

「クルベジシール」を貼付して、環境保全価値を見える化

一般社団法人日本クルベジ協会の「炭貯クラブ」に入会し、J-クレジットの「バイオ炭の農地施用プロジェクト」に参加。
バイオ炭を施用した農地で栽培した作物を「クールベジタブル」(略して「クルベジ」という。)のブランド名で、環境保全価値を見える化して販売しており、環境保全意識が高い消費者の選択肢になればよいと言われていました。
今後は、カーボンフットプリント(各過程で排出された温室効果ガスの量を追跡し、二酸化炭素量に換算)の表示なども検討して行きたいとのことでした。

「亀岡クルベジファーマーズ」ホームページ

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