ジビエの流通で地域課題を解決する!!
株式会社RE-SOCIAL 代表取締役 笠井 大輝さん(笠置町)
京都府笠置町で、ジビエ事業に取り組んでいる「株式会社RE-SOCIAL」を訪問し、代表取締役の笠井大輝さんにお話を伺いました。(取材:2023年12月)
代表の笠井大輝さん
ジビエ事業をはじめた経緯
学生時代に地域課題を学ぶ中で、獣害対策により捕獲された鹿や猪が山の中に遺棄される光景を目にし、この現状をビジネスとして解決できないかを考え、起業を決意。
大学4回生の時に2人の学生仲間とともに、株式会社RE-SOCIALを設立。翌年には食肉加工施設「やまとある工房」を開業。
現在、鹿の捕獲の他、ジビエ事業「やまとある」、ペットフード事業「good meal one」、レザー事業「COL STYLE」、飲食事業「MEAT UP」を手がけ、捕獲した鹿の部位を余すことなく活用されています。

IOT機器を導入した捕獲檻
捕獲檻のIOT化の取組み
大学等と共同開発したIOT機器を活用した捕獲檻を設置し、見回り等作業の効率化を図っている。
毎日、約50個の捕獲檻を見回る作業に1日費やしていたが、鹿の捕獲をメールで知ることができ、作業時間が大幅に削減できたとのことでした。

新鮮な鹿肉を販売
より新鮮な鹿肉を提供
生きたまま捕獲場所から加工場まで運ぶ「生体搬送」を行うことにより、臭みや固さが気にならない新鮮な肉を提供できることを強みとしている。
笠置町で捕獲した鹿を100%活用することができたので、今後は近隣市町村に横展開していきたいとのことでした。

ハラール認定証
鹿肉における「ハラール認証」の取得
イスラム圏からの観光客向けの販路開拓を見込み、2020年12月に「ハラール認証」を取得。
イスラム圏では鹿の蹄・脳等も食する文化があり、今まで処分していた部位も無駄なく活用できるとのことでした。
(※)「ハラール認証」とは、対象となる商品・サービスがイスラーム法に則って生産・提供されたものであることをハラール認証機関が監査し、一定の基準を満たしていると認めること。
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
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