自然と人間と技術の調和を目指して
株式会社オーガニックnico(京都市)
令和6年2月7日に、京都市西京区大原野で有機農業の実践と技術開発に取り組まれている株式会社オーガニックnicoの代表取締役CEOの中村新さんにお話を伺いました。
株式会社オーガニックnicoの中村さん
最新の技術を使って自然の力を引き出す
元々、民間企業において光センサー技術の開発に携われていた中村さんは、2007年に転職して農業を始められ、2010年に設立された株式会社オーガニックnicoの会社としてのポリシーは「自然と人間と技術の調和を目指して」というもので、最新の技術を使って自然の力を引き出すことをコンセプトに有機農業に取り組まれています。
ハウスでのミニトマト栽培
自動温度設定のハウスでのミニトマト栽培
株式会社オーガニックnicoの会社組織は、アグリサイエンス事業部の技術開発部門と有機野菜事業部の生産部門があります。
アグリサイエンス事業部では、ハウス内のCO2濃度と太陽光の強さに応じて、光合成が最大になるような温度設定を自動的に行う環境制御システムを開発され、その特許は中国でも活かされています。
安東近畿農政局長との意見交換の様子
有機農業における土づくりの大切さについて
近畿農政局長との意見交換においては、土づくりへのこだわりについて話が及びました。
有機農業では高機能堆肥を使っての太陽熱養生処理により、団粒構造の土づくりをすることが大切で、栽培中も炭素と窒素とミネラルのバランスをキープしていくことが重要との話を伺いました。
ハウス内で説明する中村さん
有機農業に取り組む農業者の育成
社名の株式会社オーガニックnicoの「nico」の由来は、国内の有機農産物のシェアを25%まで引き上げられるようにしようと名付けられたそうです。
中村さんは、令和6年2月10日に新たに開校する亀岡オーガニック農業スクールの校長を務められることになっており、有機農業に取り組む農業者の育成を始められます。
【参考】
★ 株式会社オーガニックnico ホームページ
★ 亀岡オーガニック農業スクール
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