牡蠣殻を堆肥にしたぶどうで日本ワインを製造
天橋立ワイン株式会社(宮津市)
京都府宮津市で、ワイン事業に取り組まれている「天橋立ワイン株式会社」を訪問し、山﨑CEOと藤原代表にお話を伺いました。(取材:2024年2月)
山﨑CEO(右)と藤原代表(左)
旅館業からワイン作りの道へ
天橋立ワイン株式会社のCEOの山﨑さんは、宿泊業「ワインとお宿千歳」のオーナーでもあり、ワインの醸造技術を習得するため、北海道のワイン製造会社で勉強され、ワインの製造業を始められました。
藤原代表から説明を受ける佐竹近畿農政局次長
国産のぶどうを原料に醸造
天橋立ワイン株式会社のワイナリーでは、年間5万本のワインが醸造されており、その原料となるぶどうの大半は、自社のぶどう畑で栽培され、自社農場以外のぶどうも、能登や北海道から仕入れられており、国産原料を用いた日本ワインが作られています。将来的には、自社農場のぶどうだけで原料が賄えるように農地の拡大を目指されています。
自社農場のぶどう畑
牡蠣殻を使用したぶどう畑
自社のぶどう畑では、牡蠣殻が散布されています。
近年、海に牡蠣殻が堆積して環境問題となっていたことから、収集された牡蠣殻を買い取り、肥料として有効活用されています。
牡蠣殻を砕かずに、そのまま畑に敷き込むことで、水はけが良くなるという効果があるそうです。
地元農産物も並ぶショップ
地元の食材が並ぶショップやレストラン
ワイナリーに併設されたショップの入口には、自社製品のワインやぶどうを使ったお菓子だけでなく、地元の農家が栽培された野菜やお米、オイルサーディン等の加工品が並んでいました。
さらに、自社経営の「ぶどう畑のレストラン」では、地元の食材を利用した料理が、ビュッフェ形式で提供されており、ワインだけでなく幅広い形で地産地消に取り組まれています。
【参考】
   天橋立ワイン株式会社(天橋立ワイナリー)ホームページ
   天橋立ワイナリー
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