アクアポニックスによる循環型農業
砂後建設株式会社(与謝野町)
京都府与謝野町で、アクアポニックスによる水耕栽培に取り組まれている砂後建設株式会社の方々にお話を伺いました。(取材:2024年2月)
砂後代表(中央)と社員の方々
手間暇をかけない農業を模索
最初は稲作に取り組まれていましたが、本業の土木業の掛け持ちで、手間暇掛けずに出来る農業を模索された結果、水耕栽培を始められました。
水耕栽培は、虫がつきにくく農薬を使わずに済み、ハウス内の栽培で天候に左右されにくいという利点がありました。
水耕栽培の様子
建設会社ならではの水耕栽培
水耕栽培で使う資材は、すべて建設業で不要となったものを活用されています。
栽培する野菜類は、スティッキオやミニセロリといった珍しい野菜の水耕栽培が行われていました。農業経験がない砂後建設が他の農業と差別化を図るために珍しい野菜を育てるようにしたそうです。
収穫した野菜は、地元の道の駅やスーパーで販売されています。
アクアポニックスの設備
地球にやさしい! アクアポニックス
砂後建設の水耕栽培は、養殖魚の排せつ物を微生物が分解して、亜硝酸などを含む栄養豊富な水を作り出すことを利用して、野菜が吸収して浄化された水を循環させるアクアポニックスで取り組まれています。
現在は、近隣の高校と共同で、高級食用魚のホンモロコの養殖に取り組まれています。
ポット栽培
耕作放棄地の解消に向けて
地域の耕作放棄地の発生抑止のため、周囲の農地を引き受けて、新たに野菜作りも始められ、最近は、肥料袋をリサイクル使用したポット栽培を始め、福祉支援施設の子供たちにも手伝ってもらい、農福連携にも取り組まれています。
【参考】
砂後建設株式会社(砂後グループ)ホームページ
「砂後グループ」
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015