このページの本文へ移動

近畿農政局

メニュー

農福連携で障害者が主役となり、地域に貢献できる事業所を目指す!

三休合同会社 施設長 世古口 敦嗣さん(京田辺市)

京都府京田辺市で、農福連携の取組を行っている三休(さんきゅう)合同会社(以下「三休」という。)を訪問し、施設長の世古口 敦嗣(せこぐち あつし)さん及び目標工賃達成指導員の八木 慎一(やぎ しんいち)さんにお話を伺いました。
(取材:2023年5月)

三休①

向かって右から世古口さん、八木さん

農業経験ゼロから農福連携に取り組む

三休は、農業を中心に障害者が働く就労継続支援B型事業所で、現在23名の障害者が通所しています。
チャリティーアパレルブランド会社JAMMIN合同会社の農業部門として、2019年4月から農福連携の取組を開始、2021年4月に分社化して三休合同会社を設立。
一休寺にほど近く、一休禅師の言葉「ありのままに生きること」を行動指針として、自分のペースで働ける環境づくりを大切にしているとのことです。
2022年度ノウフクアワードでは、フレッシュ賞を受賞。


三休②三休③

障害者と一緒に農作業に従事

農業とカフェの運営等を行い、それぞれの障害者に合った働き方を提供

農業を始めた当時は誰も農業経験がなく、世古口さんが近くの農業者に農業を教わり、それを三休が借りている畑で、障害者と一緒に実践する形で農業経験を積まれてきました。
現在、京田辺市内に4箇所、約50aの畑を借り受け、万願寺とうがらしやハーブなどを栽培。万願寺とうがらしは主にJAに出荷、ハーブは三休が運営するカフェでハーブティーとして提供するほか、ティーバッグに加工して直売所やカフェで販売を行っています。
農業と併せてハーブの加工やカフェの運営等を行うことで、それぞれの障害者に合った多様な働き方が可能になりました。


三休④

万願寺とうがらしとハーブティーバッグ

ハーブの需要拡大や地域に貢献できる事業所を目指して

ビール会社とコラボしてハーブ入りビールの開発や京都市内の和菓子屋とハーブを使ったマカロンの開発など、ハーブの需要(売り先)を広げることで収益の向上に繋げて行きたいとのことでした。
また、地域の農道・水路の管理作業等に積極的に参加することで、地域の農業者との繋がりや信頼ができ、農業者の高齢化等が進む中で、地域に貢献できる事業所となることを目指しているとのことでした。


三休ホームページ

お問合せ先

京都府拠点

担当者:総括班
電話:075-414-9015