荒廃農地を利用して楽しく農作業体験 ~たんぼの楽耕(がっこう)奈良県河合町~
奈良県河合町では、荒廃農地を活用しようと平成27年から「たんぼの楽耕(がっこう)」事業を開始し、今年で9年目を迎えます。
この取組は、河合町内外の住民や就農希望者を対象に、水稲や野菜の植え付けから収穫まで共同作業を行うもので、農作業を通じて荒廃農地の解消と参加者の交流の場が広がっています。
参加者の募集は、河合町のホームページや広報誌、SNS等で行い、町内外の農業初心者や就農希望者等が参加しています。
参加コースは、参加者が共同で作業する入門編の「一般体験コース」、一般体験コースを経験した方が個人で好きな野菜を栽培する「独立畑コース」、米作りを本格的に学びたい「本格的な米コース」の3つのコースがあり、農業に興味のある方がステップアップできる体制を整えています。
(取材・撮影:令和5年6月)

【田んぼの楽耕の活動風景】
解消された荒廃農地で、経験豊かな地元の農家さんらにアドバイスを受けながら、初心者の方でも安心して作業を行うことができます

農業体験は、参加者同士の共同作業で一年を通じて月2~3回程度の農作業を行います
水稲のほか、河合町特産品の黒大豆(KAWAI BLACK)やジャガイモ、ショウガ等の野菜の植え付けや収穫を行っています

【ジャガイモの収穫作業の様子】
たんぼの楽耕を通じて、荒廃農地が解消されるだけでなく、参加者間で交流が広がるとともに、健康への効果も期待されています
また、たんぼの楽耕を卒業し、町内で就農した方もおられます

【今後の抱負】
河合町の担当者は、「農業体験を通じて河合町の魅力を伝え、女性や親子などにも広く参加していただき、就農希望者の発掘や後継者不足の解消にもつなげたい」と抱負を語られました
【お問合せ先】
たんぼの楽耕(がっこう)
河合町まちづくり部地域活性課
電話:0745-57-0200
お問合せ先
近畿農政局 奈良県拠点
TEL:0742-32-1870