「食」と「農」の未来を拓く担い手を育てる ~奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC)~
奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校は、平成28年に既設の奈良県立農業大学校を改組して設立され、全国に先駆けて「食」と「農」の担い手を育てる「フードクリエイティブ学科」と「アグリマネジメント学科」が設けられました。
アグリマネジメント学科は、栽培技術と消費者ニーズに対応できる販売力、そして奈良らしい地域ブランドの強みを知ることができるカリキュラムとなっています。特に、フードクリエイティブ学科と協力しあって取り組む「食材活用ワーキング」は、農産物の特徴やそれを活かす調理法などをともに学び考えるカリキュラムで、食と農のつながりと理解を深める機会となっています。
源田学科長は「卒業後も安心して農業に取り組むことができるよう個々の進路に応じたサポートを行っている。また、県内には同校卒業生も多く、若い就農者の指導者・相談相手となっている。在学中の出会いが、卒業後の交流につながり、互いを励ましあい、良きライバルとして成長してもらえれば」と語られました。
恵まれた環境でイキイキと学ぶ学生たちに将来の農業の担い手としての期待が高まります。
(取材・撮影:令和5年5月・6月)

【なら食と農の魅力創造国際大学校】
アグリマネジメント学科は、奈良県農業研究開発センターに併設されており、講義から実習まで高度な技術、農業経営、マーケティングなどを学ぶことができます
(写真はアグリマネジメント学科がある池内校舎)

【ホウレンソウの調製作業の様子】
ハウスで栽培したホウレンソウを出荷用に袋詰めをしています
実習で栽培した野菜や花などは市場に出荷するため、調製や荷姿に気を配りながら作業を進めます

【ハウス内のホウレンソウ】
管理の行き届いたハウス内の様子

【トラクターで圃場を耕うん】
トラクター、耕うん機、刈払い機などの農業機械の構造や取扱なども学んでいます

【露地栽培の圃場】
写真奥は、ナスの作業を行う学生

【きゅうりの整枝作業の様子】
1年次に基礎的な栽培技術をしっかりと学び、2年次には独立自営を希望する学生にはプロ農業者の下で現地実践実習、雇用就農を目指す学生にはプロジェクト実践実習を行っています

【色とりどりの花壇苗が並ぶハウス】
イチゴ、トマト、ホウレンソウなどの野菜のほか、柿、ブドウ、イチジク、梨などの果樹や小菊、花壇苗などの花きの栽培技術も学びます

【担い手施策について出張講座を実施】
6月29日、アグリマネジメント学科2年生を対象に、奈良県拠点大澤地方参事官が講師となり「国の担い手施策について」をテーマに出張講座を行いました

【青空に映えるNAFIC】
校内にある古墳の草刈りや「NAFIC」を模した植木も学生が管理しています

【活躍するNAFIC卒業生】
1期生の姜 慧男さん(写真右)は大淀町で就農し、ハウスと露地で野菜を栽培しています
(写真は姜さん夫妻、右下は農産物直売所で販売している「こあらふぁーむ」のトマト)
【お問合せ先】
奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校
アグリマネジメント学科 0744-47-3430
ホームページ: https://www3.pref.nara.jp/nafic/
お問合せ先
奈良県拠点
電話:0742-32-1870