品質にこだわり高級いちごで輸出を拡大 ~奈良いちごラボ~
「奈良いちごラボ」は、奈良県内のいちご農家5名で組織されたグループです。奈良県の育成品種「古都華(ことか)」を始め、「淡雪(あわゆき)」「パールホワイト」「真珠姫(しんじゅひめ)」を栽培し、年々海外への輸出を増やしています。
今シーズンは、日本貿易振興機構(JETRO)のほか販売関係者などの協力を得て、新たにイギリスの高級百貨店へ輸出の販路を拡げました。
「奈良いちごラボ」の商品は高級いちごとして国内外で販売されており、品質を維持するために選別を徹底し輸送中の衝撃を抑えるために梱包資材の工夫などを行っています。
会長の杉崎保巳さんは、「グループで取り組むスケールメリットを活かし、これからも安定した出荷と高品質のいちごを届けていきたい」と抱負を語られました。
(取材・撮影:令和6年3月)

奈良いちごラボの商品(画像提供:奈良いちごラボ)
【高級感のある商品】
品質だけでなく梱包資材にもこだわり、香港、タイ、台湾、シンガポール、アメリカなどの富裕層に人気の商品とのことです。

ハウス内の様子
(上段:パールホワイト、下段:古都華)
【国内外に対応した栽培管理】
輸出先国・地域によって異なる残留農薬基準を考慮し、天敵製剤を利用するなど害虫対策を行っています。

会長の杉崎保巳さん
【働きやすい環境で従業員を確保】
「選ばれる高級いちごとしての品質を維持するために、栽培・選別・パック詰めの技術をもつ従業員を継続して雇用できるよう、働きやすい職場環境づくりを進めたい」と語る杉崎さん。

写真左上から「古都華」「パールホワイト」
写真左下から「真珠姫」「淡雪」
「パールホワイト」「真珠姫」はメンバーの前田光樹さんが育成した品種です。

品質管理を担当する東健司さん
【高品質のいちごで信頼を得る】
「他に真似のできないクオリティで高級いちごとしての価値を高め、3色のいちごを使った商品開発など新たな取組にもチャレンジしていきたい」と語る品質管理担当の東(あずま)さん。

ハウス内の「古都華」

選別とパック詰め作業の様子
(画像提供:奈良いちごラボ)
【徹底した選別で品質を維持】
収穫からパック詰めまで、徹底した選別を行っています。

3色のいちごを詰め合わせた商品
(画像提供:奈良いちごラボ)
【3色のいちごが魅力】
完熟で出荷されるいちごは、品種本来の風味を楽しむことができます。

奈良いちごラボのみなさん
(画像提供:奈良いちごラボ)
【奈良いちごラボのみなさん】
写真左から、
品質管理担当:東(あずま) 健司さん((株)イチゴ太郎)
会長:杉崎保巳さん(すぎざきふぁーむ)
資材担当:東(ひがし) 伸幸さん(東バラ園)
営業販売担当:巽 祐輔さん(いちごのたつみ)
育種・開発、広報担当:前田光樹さん(前田ストロベリー研究所)
( )はメンバー個々の屋号
≪JETROビジネス短信≫
「高級百貨店『ハロッズ』で日本産果物の販売開始」(令和5年12月22日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/12/7fdcaa2b7dab1940.html
【お問い合わせ】
奈良いちごラボ http://nara-ichigo-lab.com/
商品等のお問い合わせは、「奈良いちごラボ」ホームページのお問い合わせフォームをご利用下さい。
お問合せ先
奈良県拠点
電話:0742-32-1870