近畿農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第8回)の選定証授与式を行いました ~一般社団法人曽爾村農林業公社~
令和6年12月24日、近畿農政局奈良県拠点は、近畿農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第8回)選定証授与式を開催し、ビジネス・イノベーション部門で選ばれた一般社団法人曽爾村農林業公社(以下「公社」という。)に対して選定証の授与を行いました。
曽爾村では、高齢化の進行で既存農家の離農が進みつつある一方、村に魅力を感じて移住し、多様な農法で農業を志す若者が急増しています。公社では、既存農家(既存住民)と新規就農者(移住者)が互いに学び、つながり合いながら共存共栄を図れるよう取り組んでいます。
(取材・撮影:令和6年12月)

前列左より、曽爾米ブランド化協議会 田合会長、公社代表理事 芝田曽爾村長、JAならけん曽爾トマト部会 寺前会長

意見交換の様子
【100年先も農業が存続していく地域づくり】
高齢農家のリタイアが加速する中、曽爾村では次世代にバトンタッチされる流れを作り、農業を持続させていくために生産・販売両面のサポートを確立し、「農業を始めるなら曽爾村」というイメージの定着と、「村の価値を再認識するとともに新しいチャレンジが起こる地域」を目指し取組を進めています。

写真提供:曽爾村農林業公社
【村民同士の関係性を育む「そにのわマルシェ」】
地域資源を生かした特産品開発が気軽にできるシェアキッチン「そにのわの台所katte」を拠点として、「村内と村外」「既存住民と移住者」「高齢者と若者」などの関係性が育まれる「そにのわマルシェ」を開催。地域資源を活用した商品(トマトソース、曽爾米グラノーラ、ゆずシロップ、ヤーコン焼肉のたれ等)が継続的に開発され、地域資源の価値の見直しにつながったほか、観光客への土産物ラインナップが飛躍的に増加しています。

写真提供:曽爾村農林業公社
【生産者組合「曽爾Food~風土~」のメンバー】
若手農家が抱えている課題を探る中、流通や経営向上に向けた拠り所となる生産者組合「曽爾Food~風土~」の立ち上げを公社がサポート。同生産者組合を起点とした関係人口の創出につながっています。

写真提供:曽爾村農林業公社
【農作業オペレーターとして移住者が活躍中】
農地の荒廃を未然に防ぐため、農作業受託やほ場を借り受け水稲を栽培し、新規就農者にバトンタッチできる状況を整え、農地を維持管理していく仕組みを構築しています。また、令和6年からは移住者を農作業オペレーターとして登録し、田植えや稲刈りなどの基本技術を伝承する取組を本格化させています。
そにのわマルシェ https://soninowa-marche.shop-pro.jp/
そにのわの台所 https://katte.kitchen/
【お問合せ先】
一般社団法人曽爾村農林業公社
電話:0745-96-2112
そにのわ曽爾村農林業公社
http://soni-agriforestry.jp/
お問合せ先
奈良県拠点
電話:0742-32-1870