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近畿農政局

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八尾市で新規就農! ~ オオサカポテト ~

渡邊博文さん

八尾市にある「オオサカポテト(屋号)」を訪問し、現在、2haの農地でさつまいも(品種:シルクスイート)、10aの農地でオクラ等を露地栽培されている渡邊博文さんにお話を伺いました。

(令和6年10月)


さつまいも

【さつまいも】

就農のきっかけ

勤めていた会社の転勤により大阪に移住したことがきっかけで、令和2年3月より八尾市の専業農家の農作業を手伝いながら、約4aの農地を間借りし、週末農業を開始しました。 農業に取り組むうちに、都市農業が抱える「都市に住む子ども達は農体験をする機会が減ってきている」「都市に住む大人たちも食や農に触れる環境が無くなってきている」「栽培活動が行われない耕作放棄地が急加速で増えている」という3つの課題を解決したいと考え、脱サラし令和5年1月に新規就農しました。


今までに商品化した加工品

【今までに商品化した加工品】

加工品

就農1年目に、さつまいもの売れ残り等をペーストして冷凍保存できる方法を模索していくつかの業者をあたっていたところ、食品製造やOEMの受託製造を営む会社から、ペーストの製造の承諾のほか、加工品の製造の提案があり、北海道産バターを練り込んださつまいもバタースプレッドである「大阪シルクスイートバター」として商品化することになりました。 そのほかにも、宮崎県の酒造会社に、規格外のさつまいもを原料として芋焼酎「阿保-ahou-」の製造を委託しています。令和6年6月から販売開始し、大阪府内の飲食店約40店舗で取り扱いがあるほか、岸和田市にある酒販店のオンラインショップ等で販売しています。


収穫祭の様子1

【収穫祭の様子1】

収穫祭

就農1年目から、秋に収穫祭としてさつまいも掘りを開催しています。 今年は、9月末から10月中旬までの土日祝に開催しました。 訪問当日はこどもから大人まで約50人が来場し、こどもたちは時には大人に手伝ってもらいながら、土の中からさつまいもを収穫し、大歓声が上がっていました。また、大人のみのグループも来場しており、童心に戻って楽しんでいる様子が見られました。 さらに、こどもたちが収穫したさつまいもの一部は、前述の芋焼酎「阿呆-ahou-」の原料としても利用しています。


収穫祭の様子2

【収穫祭の様子2】

目標

耕作放棄地を可能な限り借り受けて、さつまいもの作付けを中心に経営規模の拡大を計画しています。そして、来年法人化する予定なので一層の経営の発展を図っていきたいです。 また、農業の関係人口増加に貢献することを目指して、半農半Xなどの農業と関わる方に、さつまいもの苗等を提供し、生産したさつまいもを全量買い取ることで、安心して農業に携われる仕組みづくりを確立することが目標です。 さらに、農福連携(注1)も取り組んでいきたいと考えています。現在、オクラの収穫や袋詰め等の作業を、東大阪市にある就労継続支援B型事業所(注2)に委託しています。冬はたまねぎの収穫・袋詰め等の作業委託を予定しており、1年を通して作業を委託できるような仕組みづくりの構築に取り組んでいます。

(注1)農福連携(のうふくれんけい)とは
 障がい者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。

(注2)就労継続支援B型事業所とは
 一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。

渡邊博文さんのinstagram
https://www.instagram.com/hirofumi_osakapotato/

お問合せ先

大阪府拠点

TEL番号:06-6941-9062