有機物の循環利用 ペレット牛ふん堆肥の利用促進に向けて ~堺市畜産農業協同組合~
近畿農政局大阪府拠点は、堺市にある堺市畜産農業協同組合が運営する「堺酪農団地」を訪問し、耕畜連携の取組について、お話を伺いました。
(令和6年11月)
堺酪農団地(堺市南区)は将来にわたり安定した酪農経営を行う場所として建設され、昭和46年度から経営を開始しました。現在、敷地面積約30ヘクタールに酪農家10戸が、乳牛約750頭を飼育し、酪農経営を行っています。
良質な牛ふん堆肥を製造することで、資源が有効活用され環境負荷低減につながることから、堺市畜産農業協同組合は、製造した堆肥を耕種農家に積極的に供給しています。また、「散布しやすい堆肥を」というニーズを受け、昨年度、ペレット製造機を導入し、今年度からペレット牛ふん堆肥の製造・販売を始めました。
堺市は農林水産省が推進する「オーガニックビレッジ」に取り組んでおり、堺市環境保全型農業推進協議会を設置し、美味しさと環境への配慮の共存をめざして市内で生産される牛ふん堆肥を活用した水稲の試験栽培を行っています。堺市畜産農業協同組合も協議会メンバーとして参加しており、組合で製造したペレット牛ふん堆肥が水稲の試験栽培に使われています。今秋、牛ふん堆肥を活用したお米「堺のひかり」が収穫・販売され、お米には、環境負荷低減に取り組んでいる農産物を評価するラベル「みえるらべる」が貼付されています。
堺市畜産農業協同組合は、環境負荷低減に繋がる牛ふん堆肥の利用促進に向け、引き続き、品質・成分の安定した製品づくりに取り組んでいきます。
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