「先々代から続くぶどう畑を守り、環境に優しいワイン造りを!」~ 飛鳥ワイン株式会社 ~

【仲村茂記氏】
大阪府羽曳野市の東側には、飛鳥地区をはじめ、二上山系の広大な斜面を有する地区にぶどう畑が広がっています。自社農園で育てたぶどうでワインを醸造しておられる飛鳥ワイン株式会社を訪問し、仲村茂記氏にお話を伺いました。

【直売所で販売するワイン】
会社の概要
創業は1934年で、5haの土地にデラウエアをはじめ、マスカットベリーAや、シャルドネなどのワイン用のヨーロッパ品種も含め約20種類のブドウを栽培されています。飛鳥ワインでは、ぶどうの栽培から、ワインの醸造、瓶詰め、販売まですべて自社で行われています。

【製造中の堆肥】
環境に配慮した栽培
ぶどう畑5haのうち1haが自社農園で、そこで栽培されているぶどうはすべて大阪エコ農産物に認定されています。冬場、剪定した枝をチップにし、ワイン製造時にできるぶどうの搾りかすや、おり(ワインの沈殿物)を混ぜて堆肥を作り、土づくりに利用されています。農薬についても大阪エコ農産物の認証基準よりも使用回数を大幅に抑えており、除草剤も使用されてないそうです。
ワイナリー・ツアーも
大阪府内にあるワイナリー6社で作った「大阪ワイナリー協会」の会員でもあり、大阪のワインを広めるために畑や工場の見学なども定期的に行われています。また、令和3年、国税庁長官により、地理的表示「大阪」(ぶどう酒)(GI「大阪」)が指定されました。
今後の展望
「約100年続いている自社のぶどう畑から収穫されたぶどう(シャルドネ)を使ったスパークリングワインが2023年、2024年の2年連続で日本ワインコンクールの金賞を受賞しました。今後も先々代、先代から受け継いだ大切なぶどう畑をしっかりと守り続けたい」と仲村氏は熱く語られました。
お問合せ先
大阪府拠点
TEL番号:06-6941-9062