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近畿農政局

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食とエネルギーの地産地消を目指して!

滋賀県東近江市|NPO法人愛のまちエコ倶楽部

滋賀県東近江市愛東地区で始められた資源リサイクルシステムや、菜の花エコプロジェクトの取組は、地域の中で資源を循環し、地域のことは地域で解決していくという活動のモデルとなり、今では全国に広がっています。この取組成果を生かしながら、未来によりよい環境をつないでいく次の一歩を踏み出すため、2005年2月「NPO法人愛のまちエコ倶楽部」は設立されました。
2011年から地域資源循環の拠点施設「あいとうエコプラザ菜の花館」の指定管理者として菜の花エコプロジェクトの実践と推進活動に取り組まれています。具体的には、地元農家が栽培した菜種からの食用菜種油製造や、市内廃食油のバイオ燃料・石けんへのリサイクルなどによる資源循環のほか、普及活動に取り組んでおられます
また、地域の水稲農家から発生するもみ殻をくん炭に加工し、地域循環の土壌改良資材として販売するとともに、バイオ炭(※1)の農地施用により二酸化炭素(CO2)を土壌に貯留するJ-クレジット(※2)の取組にも参加されています。
9月26日に、NPO法人愛のまちエコ倶楽部と「みどりの食料システム戦略」等について意見交換を行いました。

意見交換の様子
 意見交換の様子
施設説明の様子
  施設説明の様子

菜の花エコプロジェクト

NPO法人愛のまちエコ倶楽部HPより提供)  

菜種油搾油・精油機と「菜ばかり」 
 菜種搾油油製油機
 菜たね油「菜ばかり」NPO法人愛のまちエコ倶楽部HPより提供)

たね油「菜ばかり」

水稲に代わる作物として、近隣の農業者が菜の花を栽培し、収穫した菜種は愛のまちエコ倶楽部が買い取り、搾油・製油行程を経て食用油に加工しておられます。

BDFプラント
 BDFプラントNPO法人愛のまちエコ倶楽部HPより提供)

バイオディーゼル燃料(BDF)に精製

地域の廃食油を回収し、一部は粉石けん「愛のしゃぼん」に加工、販売され、大部分はバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、軽油代替燃料として利用されています。

カート 廃食油からできた、
バイオディーゼル燃料で
走るカート

  バイオ炭
     バイオ炭




 
















未利用バイオマスの活用

くん炭プラントでは、水稲農家からでる「もみ殻」の有効活用のため、くん炭に加工し土壌改良資材として販売し、多くの農業者に活用されています


炭化装置
 炭化装置

環境へのこだわりと情熱をもって、農村資源・地域資源やコミュニティを持続可能な未来へつないでいく、食とエネルギーの地産地消を目指して、今後さらなる発展を期待しています

※1 バイオ炭とは、燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物(2019年改良IPCCガイドラインに基づく)。
※2)温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度。


NPO
法人愛のまちエコ俱楽部HP
http://ai-eco.com/

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261