暮らしやすいまちをつないでいく
滋賀県長浜市|認定NPO法人つどい
認定NPO法人つどいは、長浜市で居宅介護支援事業や高齢者の方のデイサービス、障がい者の方の働く場としての就労継続支援B型作業所を運営されています。同法人では取組の1つとして、地域の遊休農地や耕作放棄地を活用して、2016年から花ハス栽培、2018年からは菌床しいたけ栽培、2021年からはみょうが栽培等を行っています。
また、取組にあたって地域の高齢者、障がい者や様々な働きづらさを抱えた人が参加できる体制を作り、現在では、ハス田が255a、みょうが田46aの栽培面積となり、生産から加工、販売まで取り組んでいます。理事長の川村さんと農作業の指導にあたる中川さんに日々の作業の大変さや楽しさなどをお聞きしました。
左:理事長の川村美津子さん 右:農業部門担当の中川英治さん |
東京で開催されていたセミナー参加者の「国産のハスを活用した香水商品を探している。農場で栽培して欲しい。」との話が心に残り、地域のJA等へ相談したところ、現在の栽培地を紹介され、苗を購入して10aから栽培を開始しました。
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長浜市西黒田地区の遊休農地となっていた棚田を一面のハス田にして、花ハスを目玉に地域を活性化させる「あいのたにロータスプロジェクト」を立ち上げました。 満開時には多くの観光客でにぎわい、ハス田併設の「ロータスステーション・カフェロータス」で地域の方々との交流イベントやハス花のてんぷらなどの販売も行いました。
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作業のたいへんさ 「目配り・気配り」が大切
栽培開始から、現在まで無農薬無肥料で栽培していたため、雑草対策が大変です。特にイベント前の畔の除草作業には、作業所、地域の方、ボランティアさん等多くの方々にご協力いただいています。
また、障がい者の方の作業にあたっては、「して見せる」「一緒に作業」が基本となるため、指導員・作業者がともにできる作業を考え、「目配りと気配り」が大切となります。
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長ーく活動を続けていくために重要な商品開発
活動を続けていくためには地域の方の協力と事業が成り立つことが重要となるため、花ハス全体を余すことなく活用すべく、教育機関など多くの方々にご協力をいただき、商品開発にも取り組んでいます。
現在は、花や葉を生花で料亭などに出荷しているほか、ハスの雄しべを利用した香料を使ったアルコールスプレーなどの加工品を手掛けています。
また、茎を和紙の材料や炭にして消臭剤や土壌改良資材、ハスの実を混ぜたご飯のレトルトパック、ビスケットなど商品化に向けて、日々検討しています。
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出会ったご縁を大切に暮らしやすいまちを未来へつないでいく、情熱とあたたかさをもって、さらなる発展を目指しています。
認定特定非営利活動法人つどいHP:http://tsudoi.sakura.ne.jp/
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261