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近畿農政局

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草津ブランド「琵琶湖からすま蓮根」

滋賀県草津市|田中治嗣さん

草津市が魅力的な地域資源として認証している「草津ブランド」の一つである「琵琶湖からすま蓮根」を栽培されている、田中治嗣さんと意見交換を行いました。
琵琶湖南部にある草津市の烏丸半島付近の湖岸には、かつて国内最大級とも言われた蓮の群生地があり、夏季には一面の蓮の花が見られることで有名でした。このことをきっかけとして、食用のれんこん栽培にも適しているのではないかと考え、豊かな水をたたえる琵琶湖近くの水田で取組が始められました。需要が減少する水稲からの転換作物として、また農閑期である冬場に収穫作業ができる作物としての魅力もあり、今では、地域で注目されるブランド作物の一つになっています。

田中治嗣さん
「琵琶湖からすま蓮根」生産者  田中治嗣さん

    草津ブランドロゴマーク
           草津ブランドロゴマーク

「琵琶湖からすま蓮根」は、ふっくらと丸い外形で、肉厚でもちりとした食感と甘みが特徴です。
長いと1m近くになるものもあります。


      

品質やおいしさを追求

れんこん栽培を始めるにあたり、千葉県のれんこん農家を何度も訪れ技術を習得されました。

当初10aから始めた栽培も、現在は2.4haに拡大。今後も規模拡大を視野に入れながら、品質向上や収量増加にも力を入れておられます。

草津ブランド圃場の看板

観賞用の蓮の花はピンク色ですが、栽培されている食用のれんこんは、「金澄(かなすみ)20号」と呼ばれる品種で白色の美しい花が咲きます。
夏には観賞スポットとしても楽しませてくれます。

蓮根の圃場

収穫中の場。草津ブランドの看板が立てられています。
収穫に使用する白いホースが川からぐるりと伸びています。


              収穫作業の再現
         収穫される様子を再現していただきました。                                 
      消防用と同じエンジンやホースを使用します。   
ホースの先は金属製でとっても重いものでした。


収穫作業には熟練の技が光る

れんこんの収穫は、11月から3月上旬にかけて行われます。寒い季節に、場の冷たい水につかり、水圧で泥を取り除いての収穫はとても大変な作業です。

泥で足下が不安定なうえ、ホースの重みと水圧でバランスをとるのが難しく、また、地中に埋まっているれんこんを手探りで探し当てるため、作業には熟練の技が必要です。

勢いよく噴出する水がれんこんに当たると割れてしまうため、細心の注意を払い、大きく出来映えの良いれんこんが姿を現した時の喜びはひとしおです。

エンジン


「将来の見通しがいい」縁起物

収穫されたれんこんは、JAレーク滋賀管内の直売所や地元の道の駅、県内のスーパーや生協などに出荷されています。

れんこんには複数の穴が空いていて、向こう側が見通せることから「将来の見通しが良い」と縁起を担いで、おせち料理や受験の験担ぎなどにも好まれています。

「琵琶湖からすま蓮根」は、厚めに切って食感を楽しんで味わうと良いそうです。
レン君レンコちゃん

      琵琶湖からすま蓮根
        形も良く美味しそうなれんこんが沢山採れました。


     パッケージに印刷されたマスコットキャラクターの「レン君」と「レンコちゃん」が目印です。



草津市  草津ブランド
https://www.city.kusatsu.shiga.jp/citysales/tokusanhin/tokusan/index.html

 

 

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261