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近畿農政局

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獣の習性・特徴を理解し、現状に満足しない取り組みを続ける!

滋賀県多賀町|一円憲一さん

令和4年度鳥獣対策優良活動表彰において、農林水産大臣賞(被害防止部門(個人))を受賞され、滋賀県獣害対策アドバイザーとして活動されている、一円憲一さんにお話を伺いました。
一円さん集落環境点検やニホンザルのテレメトリー調査をはじめ、捕獲檻や追払い器具の製作など多岐にわたり活躍されており、また、滋賀県獣害対策アドバイザーとして、湖東地域を中心に、獣害対策の推進に貢献しておられます。

意見交換の様子

活動のきっかけ・取り組み

一円さんは、自らがサル被害を受けたことを機に獣害への関心が高まり、地域での取り組みを開始されました。
まずは、地区で集落環境点検を実施し、侵入防止柵の設置を計画。その後、侵入防止柵維持管理体制確立のため地区の「電気柵保全会」を支援し、データ保全を推進して活動の効率化を図られました。

 

意見交換の様子
1-3
                          上記写真(1-3)一円憲一氏提供

事後保全から予防保全へ

「電気保全会」では、侵入防止柵維持管理のため、支柱すべてに番号を付し、定期点検のマニュアルの作成や、点検の基準及び結果の記入票の整備を行っています。点検結果の数値化を図ることで、要改善箇所を明確化し、被害箇所の改善とその効果的かつ効率的な対策の拡充につなげることができたそうです。



サルの捕獲檻の製作・改良

サル捕獲用檻の設計・製作(一円憲一氏提供)

サル捕獲用木製檻の設計・製作

サル捕獲用木製檻を設計製作され、多くの方が自作できるよう、設計図や組立図及び使用方法のマニュアルも作成されています

地域での活動の様子

地域での活動の様子(一円憲一氏提供)

活動のポリシー

獣害対策の3原則

1 エサのない環境づくり

2 エサがあっても食べられない環境づくり

3 獣が近づきにくい環境づくり

獣害の被害防止、軽減のために、3原則を徹底するとともに
被害者(住人)目線での対応
・状況・状態の「見える化」
・適正な情報の提供
・問題意識を持つ
を意識しながら、活動しておられます。

滋賀県獣害アドバイザー一円憲一滋賀県獣害対策アドバイザー  一円憲一氏

今後の活動の目標


獣害対策年々、高難度化しており、獣の生態、習性を再認識し、状態・状況の変化に対応した対策が最重要であると考えておられます。
獣害対策技術の継承に向けて、獣害対策に関わる人材育成の一助となるように活動を続けることを目標にしておられます。

 




お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261