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近畿農政局

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農福連携で利用者のやりがいを

滋賀県多賀町|社会福祉法人杉の子会

安東近畿農政局長、佐竹近畿農政局次長と滋賀県拠点は、滋賀県犬上郡多賀町で就労継続支援を行っている、社会福祉法人杉の子会杉の子第2作業所を訪問し、農福連携の取組について、意見交換を行いました。

杉の子第2作業所では、20名の利用者が作業をしており、企業等での施設外就労に加え、作業所内での自主事業を行っています。就労継続支援B型事業所の1か月の賃金は、全国平均で17,031円(令和4年度・厚生労働省資料より)で、時給で換算すると243円と非常に低いことから、農福連携などの自主事業での売上を利用者の賃金に還元する取組を行っています。


社会福祉法人杉の子会理事長中西茂行さん、杉の子第2作業所所長飯干昌均さん
意見交換の様子



多賀にんじんの加工

滋賀県の事業である「しがのふるさと支え合いプロジェクト」に取り組んでいる生産者団体「多賀にんじんクラブ」と協定を結び除草・収穫など共同作業を行っています。多賀町内8農家から提供された出荷されなかったにんじんを活用して、杉の子ブランドの商品(乾燥にんじん)を加工・販売されてます。利用者20名のうち、それぞれの特性を活かして4名が加工作業を行っています。


作業風景(杉の子会提供写真)


加工風景(杉の子会提供写真)


滋賀県立大学の学生とコラボして
作成した商品パッケージ



花苗の育苗・販売

耕作放棄地を利用して、ビニールハウスで花苗の育苗をしています。
育てた花苗は、無人販売所や電話注文で販売するほか、工業団地の企業等の花壇整備に使用されています。

花苗の育成の様子(杉の子会HPより)



クロモジの加工

近隣の高取山に自生するクロモジ(クスノキ科の香木)の抗菌作用や香りを活かして、スプレーやディフューザーに商品化されています。
甘い香りのディフューザーはECサイト等でも販売されています。


おしゃれなクロモジディフューザー



  今後の展望
「農福連携など利用者の自立支援につながる自主事業の取組を充実させ、事業所の安定運営を図ることで、今後も利用者へより一層の還元を行っていきたい」とおっしゃっていました。

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261