いちごの栽培技術をさらに磨いていきたい!
滋賀県大津市|真咲農園
滋賀県大津市で、いちごを栽培している「真咲農園」代表の小野寺真樹さんと意見交換を行いました。小野寺さんは、滋賀県立農業大学校で1年間栽培技術等を習得し、令和2年3月に新規就農された若手生産者です。

収穫期のハウス内で
(写真提供:真咲農園)
新規就農するきっかけ
京都の大学を卒業後、12年間母校で大学の職員をされていました。
やりがいはありましたが、事務仕事ではなく「自分の手で何かを作り、自分の手で販売して、世の中と繋がりを持ちたい。」という思いが芽生え、帰省先でブルーベリー園を訪れた際に、農業で実現できるのではないかと考えたのがきっかけとのことです。
いちごの栽培
滋賀県初のオリジナル品種「みおしずく」と、「かおり野」を栽培されています。
就農1年目は農業大学校での実習中には発生しなかった病害虫が蔓延し、2年目には温度管理に失敗するなど大幅な減収となり、栽培の難しさを痛感されました。
3年目からは順調に栽培できるようになったそうです。

収穫を迎えるいちご
(写真提供:真咲農園)

いちごハウスの前で
いちごの育苗
育苗ハウスで育てた苗を、6月に栽培用ハウスに定植し、さらに苗を増殖することで、育苗ハウスの面積の削減を図っています。
これにより、初期投資を抑えるとともに、定植時期の作業を分散しています。
いちごの収穫・販売
12月から5月中旬までの収穫時期には、早朝から作業を開始し、自慢のいちごを丁寧に摘み、パック詰めをします。
収穫したいちごの半数程度は、ハウス近くの自営直売所で販売しています。近隣住民に大人気で、すぐに売り切れるそうです。
あとは、 JA等の直売所、市場、ホテル、洋菓子店に販売しています。

パック詰めされたいちご
(写真提供:真咲農園)

真咲農園のロゴ
(写真提供:真咲農園)
「真咲農園」のロゴにまつわる話
小野寺さんは非農家出身ですが、祖父はバラの育種家をされていました。
同じバラ科のいちごを栽培することになったことに繋がりを感じ、真咲農園の名称にはバラの花が咲くということから「咲」を使用し、ロゴマークのいちごの花には、祖父の代表作であるピンク色のバラ「のぞみ」のイメージを加えています。
今後の展望
労力的に規模拡大は考えていないが、栽培技術をさらに磨き、品質向上と増収を図った上で、販路を拡大していきたいとのことです。
また、将来的にはいちごの育種にも挑戦してみたいと意気込みを語っていただきました。

小学生校外授業の受け入れ
(写真提供:真咲農園)
真咲農園(インスタグラム)
https://www.instagram.com/masaki_noen/
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