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近畿農政局

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「鍛造」と「農業」で、ものづくりと地域社会に貢献したい

滋賀県多賀町|株式会社ミヤジマ

株式会社ミヤジマは多賀町でシャフト形状部品の鍛造や金属の加工を行っている会社ですが、2020年に株式会社ミヤジマファーム(以下「ミヤジマファーム」という。)を立ち上げ、稲作を行っています。
同社を訪問し、代表取締役会長の宮嶋誠一郎さんと農業参入について、意見交換を行いました。

他産業から農業への参入を決意

株式会社ミヤジマは豊かな自然に恵まれた多賀町の田んぼの真ん中にあります。ミヤジマファームを立ち上げるまでは、会長が所有していた農地を地元の方に耕作してもらっていましたが、農業従事者がどんどん高齢化し減少していく中で、「地域で受け継がれてきたきれいな田んぼを守っていきたい、人任せではいけない」との思いから、農業への参入を決意しました。

(左から)宮嶋会長、村山地方参事官

(左から)宮嶋会長、村山地方参事官

「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」を栽培しています。

「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」を栽培しています。
(ミヤジマファームHPより)

品質へのこだわり

宮嶋さんに農業の経験はありませんでしたが、農業に詳しい社員が中心となって近隣の農業者から情報収集をしながら作業をしています。お米の品質にはこだわっており、日々田んぼの水位を細かく調節し稲作をしています。
また、環境にも配慮し、農薬・化学肥料を慣行の5割以下に減らしており、滋賀県から「環境こだわり農産物」として認証されています。
収穫したお米は、本業の株式会社ミヤジマの取引先等に販売しており、一部の会社では社員食堂で食べてもらえているそうです。大変おいしいと好評で、毎年完売しているとのことでした。



農業に参入してみて

「農業は大変なこともあるが、よく晴れた日に田を耕したり、丹精込めて育てた稲をコンバインで刈り取るのはとても気持ちよく、得も言われぬ充実感がある。これから経営規模を拡大していくことは現時点では考えていないが、地域の農業を守るために稲作を続けていきたい。」と語っておられました。

工場の周りに広がるミヤジマファームの田んぼ

◎  株式会社ミヤジマ HP
https://www.miyajima-jp.com/company/

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261