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近畿農政局

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大工がつくるイチゴで高収益農業の確立へ!

滋賀県米原市|七夕いちご園

滋賀県米原市で匠堂合同会社(建設業)が運営される「七夕いちご園」を訪問し、代表の北村卓造さんと意見交換を行いました。
令和2年、地域の方から北村代表に対して、地域が所有する遊休地に太陽光パネルの設置を依頼されましたが、日頃から食料自給率の低さや地域農業の衰退に危機感を抱いていた北村代表は、単に太陽光パネルを設置するのではなく、地域の高齢者や女性でも作業ができる高収益農業のモデル化を目指し、この土地を借り受けてイチゴの栽培に取り組まれました。



北村代表



意見交換の様子


ハウスの屋根には太陽光パネルを設置 (七夕いちご園提供写真)

施設建設から栽培まで全てを自社で

宮崎県でイチゴ栽培をされていた農家の協力のもと、建築の知識を活かしてハウスの設計・建設から栽培システムの構築まで一貫して自社で施工されました。

ハウスの屋根には部分的に太陽光パネルが設置されており、発電された電気は施設で使用し、余剰電力は売電されています。

栽培にはイチゴの免疫機能を活性化させるUV-B(紫外線)ライトを使用することで、うどんこ病の発症をほぼ防除でき、農薬の使用量を通常の3分の1~5分の1に減らすことができたとのことです。




ハウスの内部


ハウス天井に設置されたUV-B(紫外線)ライト



            全国いちご選手権 金賞受賞

米原市
の天候は曇りが多いため、成長は遅く収穫量も少なくなりますが、その分糖度が高いイチゴができるとのことです。令和52に開催された1回全国いちご選手権で、「あまクイーン」の品種で金賞を受賞されました。




完全予約制のいちご狩り  夜には「星空いちご狩り」

(七夕いちご園提供写真)

(七夕いちご園提供写真)

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1日から5月中旬までは完全予約制のいちご狩りを実施されており、品種は金賞を受賞した「あまクイーン」のほか、「みおしずく」、「真紅の美鈴」(黒イチゴ)、「清香」を栽培されています。 日没後には、プラネタリウムが映し出したハウス内の星空の下でいちご狩りを楽しむことができます。




カフェで提供される韓国かき氷「糸ピンス」(七夕いちご園提供写真)

更なるブランド力の強化 

収穫されたイチゴは、ECサイトでギフト商品としての販売やふるさと納税の返礼品として発送されています。 また、敷地内に併設するカフェでは、韓国かき氷「糸ピンス」に冷凍保存したイチゴをスライスして提供しています。

今後は、SNSなどを活用して更にブランド力を高めるとともに地域を活性化し、食料自給率向上に貢献できる新たな作物や、ハウスを利用した魚の陸上養殖を模索されています。




七夕いちご園
https://tanabataichigo.com/

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261