生でも甘みを感じる「多賀にんじん」!
滋賀県多賀町|JA東びわこ多賀にんじんクラブ
多賀にんじんは、昭和60年頃、学校給食における地産地消を目指して数名の生産者が栽培を開始しました。平成17年に品質の均一化や出荷体系の確立を行うため、「多賀にんじんクラブ」として組織化され、平成21年に現在の「JA東びわこ多賀にんじんクラブ」が設立されました。多賀にんじんの特徴は、この地域特有である冬季の気温が低く、積雪量が多い環境で育てるため、糖度が一般的なにんじんと比べて3度ほど高く、特に1月下旬以降に収穫したものは、約10度になるということです。
令和6年11月22日、クラブ員(株式会社G‐FARM)の圃場を訪問し、収穫から選別までの作業工程について取材を行いました。

収穫作業の様子。3月上旬まで続けられます。
![]() 前列、左からJA東びわこの藤野さん、村山地方参事官、株式会社G-FARM代表の横森さん。 |
多賀にんじんクラブの概要について JA東びわこ東部営農経済センターの藤野貴士氏 多賀にんじんクラブは、現在法人4社、個人5名で構成されており、栽培面積は全体で218aで、滋賀県認証の環境こだわり栽培に取り組んでいます。 収穫したにんじんはJA東びわこ管内の小中学校の給食に使われるほか、JA東びわこを通じて市場等に出荷し、規格外品は町内の社会福祉法人で、乾燥にんじんなどに加工して販売されています。 今後については、構成員の高齢化が進む中、新たに構成員を増やしていくことが重要と考えています。 |
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![]() 収穫したにんじんは、葉と先端にある細い根を切り取り、コンテナに入れて運搬機へ。 |
株式会社G-FARMの取組について 代表取締役の横森元一氏 当社では、にんじんを80a作付けしており、作業時期分散のため4品種(恋むすめ、冬ちあき、クリスティーヌ、オランジェ)を栽培しています。 6次産業化にも取り組んでおり、にんじんジュースやにんじんドレッシングなどを製造・販売しています。今後も新商品を開発していきたいです。 |
この後は、洗浄・選別作業へ!
収穫したにんじんは、JA東びわこの施設へ運ばれ、洗浄と選別が機械で行われます。

(1) 収穫したにんじんを水槽へ

(2) 洗浄工程

(3) 選別機へ

(4) 重量により自動選別

(5) 乾かした後に出荷されます

JA東びわこ提供写真
◎ 株式会社G‐FARM HP https://sites.google.com/view/g-farm-shiga/
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261