ビール原料残渣から家畜の飼料へ
滋賀県多賀町|キリンビール株式会社滋賀工場
![]() 意見交換の様子 |
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飼料製造について |
![]() 仕込粕ホッパー(外観) |
![]() 仕込粕 昇降機 |
製造工程からの副産物
仕込工程で麦汁を濾過した後に、ビール仕込粕(モルトフィード)が残渣として発生します。仕込粕を脱水・発酵処理して混合ビール粕(モルトレージ)が出来上がります。
![]() 仕込粕充填機 |
モルトレージ 脱水処理の後に、変質防止のため乳酸菌発酵を促進させることを目的に糖蜜を添加して、混合機にかけたものを金属検知を行った上でトランスバック(600Kg)に詰め、「混合ビール粕」として出荷されます。 社内品質規定により製品の水分は65%以下としており、出荷後の品質劣化が少なくなる。 脱水処理のみ行ったものは、「脱水ビール粕」としてバラ出荷されます。 |
発酵中![]() |
出荷待ち保存品 ![]() |
出荷待ち![]() |
今後に向けての課題
基本的に副次的な生産であるため、飼料の取扱量を増やすことは考えておらず、出荷先も調整可能な複数の小口契約を中心に取引している。
現在は最盛期(5~6月)に比べれば余裕がある状態で、時期によって業務量にはバラつきがある。
設備の老朽化(脱水機の更新時期)、ビール商品の多様化から、一部に脱水性の良くない仕込粕があり、脱水せず生仕込粕(モルトフィード)で出荷できる設備が望まれる。
税制改正によるビール比率の上昇により仕込粕は増加する方向である。一方酪農家は減少傾向となっており、そのアンバランスをどの様に調整していくかが課題となっている。
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261