農場の抱える問題をIoTソリューションを用いて解決!
滋賀県近江八幡市|株式会社千成亭ファーム
令和7年11月、近江八幡市で近江牛の肥育に取組んでいる株式会社千成亭ファーム(以下「千成亭ファーム」という。)を訪問し、牧場視察と意見交換を行いました。
千成亭グループは、彦根市にある近江牛専門店「レストラン千成亭」をはじめ、県内各地に様々な飲食店を展開しています。自社牧場で大切に育てられた近江牛は、自社グループの飲食店で使用するほか、台湾やタイ等にも輸出されています。
千成亭ファームは農場の抱える様々な問題をIoTソリューションを活用して解決し、新たな農業を目指しています。
牛の行動データの収集及び解析を行い、健康状態をリアルタイムで検知し、牛の状態を注意深く観察します。
また「採食・飲水・反芻(はんすう)・動態・横臥(おうが)・起立」などの行動を記録し、蓄積したデータをもとに予測することで、疾病、起立困難や突然死などを防ぐように努めています。
近江牛の餌には、自家配合の飼料と減農薬の環境こだわり米の稲わらを使用しています。
また牛舎の寝床には国産おがくずを使用してこまめに交換し、天井には大きな扇風機を設置して、臭いがこもらないように配慮するなど、牛たちのストレス軽減を図っています。
こうした日々の努力と工夫で、歴史ある近江牛の発展を目指しており、近い将来、本社のある彦根市に新たな牧場を設立することも計画しています。

意見交換の様子(千成亭ファーム 上田代表(左)、近畿農政局長(右))

スマートフォンによるモニタリングシステムの確認

首にセンサーを装着した近江牛

牧場の牛舎にある会社ロゴ

綺麗に整理された餌の管理倉庫

広くゆとりのある牛舎
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261




