東近江地域で「大豆栽培技術研修会」が開催されました
滋賀県東近江市|東近江地域農業センター
令和8年5月19日、東近江地域農業センター主催の「大豆栽培技術研修会」が東近江市の五個荘コミュニティーセンターで開催されました。
京都大学名誉教授 白岩 立彦氏
気象変動への対応 今は”逃げる”ことが重要
京都大学名誉教授の白岩立彦氏による基調講演では、「気象変動に対応した大豆の安定栽培技術」をテーマに、大豆の基本特性や、気候変動などの環境ストレスに対する応答について詳しい解説が行われました。また、海外における安定多収の栽培要因の検討を通じて、日本の品種では、高温・干ばつ・湿害といった複数のストレスが重なることで、生育不良や青立ちなどの問題が発生しやすいことが示されました。その対策としては、ストレスに「耐える」品種の開発を待つだけでなく、排水対策(高畦栽培など)、品種の選択、作期の見直し(早播き・晩播き等)といった、「環境を避ける(逃げる)」栽培技術の重要性が提案されました。

白岩名誉教授による基調講演

大豆の生産状況および害虫・雑草対策についての
情報提供(滋賀県東近江農産普及課)
防除はタイミングがすべて
滋賀県東近江農業農村振興事務所からの情報提供では、東近江管内の大豆作付面積は約3,000haと県内の約4割を占め、「ことゆたかA1号」を中心に「黒大豆」などが栽培されていることが紹介されました。近年は単収の伸び悩みが課題であり、各年の気象状況と生育経過から収量減や品質低下の要因を探りました。また、収量低下の要因として雑草や害虫、青立ちの発生をあげ、高温少雨など気象環境の影響が指摘されました。対策として、「防除はタイミングがすべて」とし、雑草や害虫の種類に応じた、迅速な対応と複数回防除で守り抜くことの重要性が強調されました。
環境負荷低減への貢献度「見える化」
近畿農政局滋賀県拠点からは、農産物の環境負荷低減の取組を分かりやすく消費者へ伝える「見える化」について紹介しました。本取組は、温室効果ガス削減や生物多様性保全などの取組を「みえるらべる」として表示するもので、生産者の努力を可視化し、販売時の付加価値向上につなげることを目的としています。生産者と消費者が双方に、農作物の環境負荷低減への取組に関心が高まることを期待しています。

環境負荷低減の取組の「見える化」の周知
(近畿農政局)
https://higashiomi-rac.jp/(外部サイトへリンク)
◎農林水産省
環境負荷低減の取組の「見える化」
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261




