脱サラからいちご農家へ。野洲市で夢を育てる「farm-ippo」の挑戦
滋賀県野洲市|farm ippo(ファームイッポ)(野谷 曜司さん)
滋賀県野洲市でいちご農園「farm ippo」を営む野谷曜司(のたにようじ)さんは、2024年3月に新規就農した若手生産者です。現在3年目を迎え、ハウス3棟を活用しながら、いちごの生産から販売まで一貫して取り組んでいます。販売先はfarm ippoでの直売や直売所をはじめ、県内の洋菓子店など幅広く、多くの人においしいいちごを届けています。

farm ippo代表の野谷 曜司さん
栽培環境のデータ管理や遠隔操作機器を積極的に取り入れ、高品質ないちごづくりに挑戦。農業に新しい視点と技術を取り込みながら、一歩ずつ着実に歩みを進めています。「farm ippo」という名前には、その様な未来へ向けた前向きな思いが込められています。
就農のきっかけ
京都府宮津市出身の野谷さんは、大学卒業後、自動車メーカーで自動ブレーキなどの開発業務に携わっていました。しかし、製造工程の一部を担当する仕事よりも、自らが企画し、生産・販売まで全体に関わることができ、また、自然の中で身体を動かしながら働きたいという思いから、農業に魅力を感じるようになります。関西へのUターンを望んでいたことや、豊かで開かれた自然と気候条件に恵まれた滋賀の地に魅力を感じ、農業の道へ踏み出しました。

定植前の育苗施設の様子

品種ごとの特性を見極めながら苗を剪定
いちごの種類とこだわり
farm ippoでは、「章姫」「みおしずく」「よつぼし」「ベリーポップすず」などの品種を栽培しています。それぞれの特徴を生かしながら、出荷先のニーズに合わせて品種の使い分けをしています。例えば、洋菓子店向けには色鮮やかで味の濃い「よつぼし」、滋賀県のブランドいちごを求めるお客様には「みおしずく」を提供しています。また、ハウス内の温度や二酸化炭素濃度などを細かく管理し、いちごが最も元気に育つ環境づくりを重視しています。マニュアル通りではなく、いちごの状態を見ながら栽培方法を工夫しており、その積み重ねが高い収量と品質につながり、多くの取引先から信頼を得ることに結びついています。
やりがい
野谷さんが農業に感じる最大のやりがいは、自分が育てた作物によって人を笑顔にできること。特にいちごは、誕生日や記念日、ご褒美など特別な場面で食べられることが多く、その喜びに関われることに大きな魅力を感じています。また、栽培から販売まで自ら携わることで、お客様の反応を直接知ることができることに農業ならではの面白さを感じています。栽培技術の向上や環境管理の工夫によって収量や品質が高まった時には、大きな達成感を得られ、野谷さんの挑戦を支える原動力となっています。

ハウス内のいちご畑
(写真提供:farm ippo)

特別な日の喜びを育むいちご
(写真提供:farm ippo)
将来展望
就農から3年目を迎えた野谷さんは、今後もいちご栽培を事業の中心に据えながら、さらなる経営の発展を目指しています。栽培技術については一定の手応えを感じており、これからは安定した販路の確保や販売力の強化に力を入れたいと考えています。また、いちご狩りなどの観光農園にも関心を持っており、地域や消費者との新たな接点づくりにも意欲的です。社会情勢や消費者ニーズの変化を柔軟に捉えながら、多くの人にfarm ippoのいちごの魅力を届けるため、一歩一歩着実に歩みを進めようとしています。

甘さと酸味のバランスが絶妙な「よつぼし」
(写真提供:farm ippo)

収穫用のパイプハウス
(写真提供:farm ippo)
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261




