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近畿農政局

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「シカ・イノシシの被害対策とジビエ肉普及で地域の活性化へ貢献」

和歌山県 東牟婁郡 北山村 ジビエ奥瀞(おくとろ) 代表 尾中靖さん

  北山村で獣害対策として捕獲したシカ・イノシシをジビエ肉に活用し、加工から販売までを一貫して行っている「ジビエ奥瀞(おくとろ)」の代表 尾中 靖さんにお話を伺いました。
ジビエ奥瀞代表尾中靖さん

〇ジビエ肉の加工販売を始めたきっかけ
  近年、北山村でもシカやイノシシなどの獣害が増加し、村の特産柑橘の「じゃばら」農家の生産意欲の低下につながっています。その対策の一環として地元の竹原区の自治会役員が中心となり、害獣駆除の推進と地場産品としてジビエ肉の普及を目的に、2024年に「ジビエ奥瀞」を立ち上げました。
  処理施設は、冷凍庫等の業務用機器が高額で初期費用が大きく大変でしたが、補助金(令和6年度 鳥獣被害防止総合対策交付金(ジビエ関係))を活用し、整備しました。

(全景)

〇シカ・イノシシの捕獲とジビエ加工について
  捕獲の方法は「銃」や「わな」(くくりわな・箱わな)で行っています。
  令和7年度はシカ48頭、イノシシ12頭を捕獲・受入しました。一部を他の狩猟者から受入れしましたが、ほとんどは代表の尾中さんが捕獲したものです。
「銃」及び「わな」による捕獲以外に、畑のネットにかかったり、交通事故に遭った個体の処理を頼まれることも多く、そうした個体はジビエとして販売に回せないため、埋設処理に苦慮しているそうです。少しでも埋設作業を軽減するため、和歌山森林管理署が実証実験をしている埋設処理方法の導入も前向きに検討していきたいとのことです。

特別に処理施設を見せていただきました。


吊り秤と尾中さん


捕獲したシカ等は洗浄後、計量します。
2トンまで量れる吊り秤です。

     計量後、解体処理を行います。


  解体にはシカが30分、イノシシは2時間程度かかるそうです。


金属検出器
(写真は尾中さん提供)


    -60℃の超低温フリーザー(冷凍庫)
    (写真は尾中さん提供)

      特に、異物混入の検査や品質管理には特に気を配っており、金属検出器や超低温フリーザーなどの機器も導入されているそうです。
      分割した肉は冷却・熟成された後、真空包装した肉は冷凍保存されます。


    ジビエ奥瀞で加工したシカ肉、イノシシ肉


    観光センター内の売店
    (写真は尾中さん提供)


      ペットフード(シカジャーキー)も販売
      (写真は尾中さん提供)


          加工後の精肉は北山村観光センタ-の売店などで販売する他、ペットフードやシカの角をキ-ホルダ-等に加工して販売しています。

        〇今後の展望
          さらなる衛生管理の徹底のため、「HACCPに沿った衛生管理」の認証取得を目指しています。
          今後は捕獲頭数を増やし、村の直販サイトやふるさと納税の返礼品として販路を広げ、ジビエ奥瀞の活動を更なる地域の活性化に繋げていきたいと語られました。

        <ジビエ奥瀞(おくとろ)>
        和歌山県東牟婁郡北山村大字竹原200-1


        (取材日:令和8年5月12日)

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        和歌山県拠点

        ダイヤルイン:073-436-3831