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近畿農政局

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「循環型食品リサイクル」の取組で企業と福祉作業所が連携!






 

花王株式会社では、花王のESG(環境・社会・ガバナンス)戦略を策定し、社会の持続可能性に貢献する取組を推進しており、同社和歌山工場では、独自の取組として、社会福祉法人きのかわ福祉会ふるさとファームと連携した「循環型食品リサイクル」に取組んでいます。

※「ふるさとファーム」は、就労継続支援B型事業所で、地域の休耕地を活用した農業や地域食材の食品加工を行っています。


和歌山工場は、同社の工場の中でも最大規模で、毎日600人程の従業員が工場内の社員食堂を利用しています。
これまで、陳列サンプルの廃止、出勤者数や献立内容から食堂利用者数を予測し、提供数量を決めるなど食品ロス削減の取組を進めてきましたが、売れ残りや野菜くずなどを合わせると1日約50~100kgの食品廃棄物が発生していました。



 

これを何とか有効活用しないと“もったいないを、ほっとけない”との思いから、令和3年6月に工場内に生ごみ処理設備を導入して堆肥原料化し、その堆肥原料でふるさとファームが育てた農産物を社員食堂の食材として活用する「循環型食品リサイクル」の取組をスタートさせました。


取組2年目となる今年は、ふるさとファームとの協働取組が実現し、和歌山工場の従業員がふるさとファームの利用者に農作業を教わりながら、トウモロコシの苗植えや収穫、田植えや稲刈りなどの作業を一緒に行いました。






         

収穫したトウモロコシは、その場で焼きトウモロコシにして、みんなで試食をし、後日、和歌山工場の社員食堂でも「トウモロコシのかき揚げ丼」が提供されました。


          

お米の収穫作業では、近隣農家の方にも協力を得ながら、手刈りと機械による収穫の両方を体験しました。
収穫した新米は、後日、ふるさとファームで行われた「収穫祭」でみんなで味わいました。


          

このように、和歌山工場とふるさとファームが連携・協働した持続可能な「循環型食品リサイクル」活動の第1歩が動き始めており、これらの取組を通じて、それぞれ得るものがありました。

「ふるさとファーム」では、活動方針の1つに「プロ意識を持つ」ことを掲げており、利用者が和歌山工場の従業員に農作業を“教える”“伝える”ことが、プロ意識を持つことに繋がり、「農作業を教える」という新たな仕事の可能性を感じているとのことです。

「和歌山工場」では、農業体験や食品リサイクルを学ぶ食育の機会の創出と「農福連携」の支援に繋がり、今後もこれらの取組の継続と更なる拡大にチャレンジし、広く情報を発信することで、同じような取組が広がることを期待しているとのことです。

お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831
FAX番号:073-436-0914