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近畿農政局

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棚田の再生が進む「中田の棚田」で、今年も種籾蒔きなどの作業が行われました!(紀美野町)


中田の棚田再生プロジェクトでは、地域住民が主体となった活動で荒廃農地を再生し、太陽と水と大地の力だけで農作物を育てる「自然栽培」により、お米や野菜が育てられています。
昨年は40aの再生田に水稲が作付けされましたが、今年は昨年の2倍の面積(約80a)の再生田に水稲の作付けが計画されています。
4月22日の作業日では、水稲の種籾蒔き、苗代(なわしろ)への育苗箱の設置、ポップコーン、かぼちゃ、トマトなどの野菜の苗づくり、鳥獣害対策用の電気柵の設置、草刈り等、いろいろな作業がグループに分かれて行われました。
当日は、棚田再生プロジェクト、棚田サポーターズのメンバーのほか、和歌山大学援農サークルagrico.の大学生など、計27名が参加しました。
今年作付け予定のうるち米「朝日」という品種は、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなどのルーツになっており、栽培が難しいため、現在では岡山県などの一部地域でしか生産されていない幻のお米ですが、甘味やうま味などの食味が良い品種だそうです。水稲は、この「朝日」を中心に昨年作付けしたうるち米「ヒカリ新世紀」やもち米「神楽餅(かぐらもち)」の栽培も予定されています。
これから本格的な米作りが始まりますが、籾蒔きは1年に1回の作業で、参加者は貴重な体験や米作りの勉強ができました。
今年の田植えは、5月27日(土曜日)の予定で、中田の棚田再生プロジェクトでは現在参加者を募集しています。申込等の詳細については「中田の棚田   田植えイベント2023」のホームページをご確認ください。

「中田の棚田   田植えイベント2023」
http://kiminoriceterrace.com/2023taueevent/


 


棚田の再生が進む「中田の棚田」



昨年の育苗作業はすべて手作業で大変だったとのことですが、今年は全自動播種機を使って籾蒔きが行われました。機械化により育苗作業の効率化に繋がっています。



専用の苗箱(写真手前)を播種機にセットし、種籾と育苗用の培土を入れると、土入れ、播種、覆土が自動で行われます。



「中田の棚田」では、本田移植時に苗の活着が早くなるようにポット育苗が行われています。1穴に2~3粒の種籾が入っています。写真は覆土後の苗箱です。



和歌山大学援農サークルagrico.の学生により苗箱を苗代に設置する作業が行われました。苗代に敷いた根切りシート(注)の上に苗箱を設置し、水やり後に、温度上昇を抑え、夜間の保温、防乾効果のあるアルミ蒸着シートを被覆しました。
この日は風が強く、シートの被覆等の作業に苦労していましたが、協力しながら頑張って作業をしてくれました。

(注)根切りシート:苗代から苗箱を取り出しやすくするためのシート。移植時の苗取りが簡単で、余分な根を切ることができる。

お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831