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近畿農政局

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農業で自分のやりたいことを実現 !~いちご農家のスイーツ店で顧客の心をつかむ~

和歌山市  とちのいちご園  栩野  雄平さん

和歌山のブランドいちご「まりひめ」を栽培し、多角経営に取組んでいる栩野雄平さんにお話を伺いました。

   栩野さんは、化学業界で会社勤めをしていましたが、西日本各地を転々とする転勤族であり家族と過ごす時間を増やしたいと思ったことがきっかけで、平成28年に地元和歌山市に戻り夫婦で就農しました。
   就農に当たり、経営作目として収益性が高く、高設栽培にすることで、妻の体への負担が少ない「いちご」を選択し、岩出市のいちご農家で半年間の研修を受けながら3アールの農地にハウスを設置し、甘く心地よい香りが口の中に広がる「まりひめ」にこだわって栽培を開始しました。就農当時3アールの農地は、現在26アール(ハウス10棟)まで拡大し、すべて「まりひめ」を栽培しています。
   また、令和3年には、直売所兼スイーツ店「とちのいちご園」をオープンさせ、自慢の「まりひめ」をそのまま味わってほしいとの思いで作ったクレープやスムージーなどを販売しています。できるだけ農薬の使用を控えた旬のいちごを使ったスイーツが食べられるお店として、年間8千組以上の方が来店する人気店となっています。

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【とちのいちご園】
(写真は栩野さんより提供)

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【とちのいちご園代表  栩野雄平さん】

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250711_totino4.JPG(写真は栩野さんより提供)

いちごは低温で時間をかけて育て、大粒な完熟の状態で収穫しています。また、有用な微生物の力を活用した土づくりをし、消費者に安心して食べていただけるように、環境にやさしく、できる限り農薬の使用を控えて栽培しています。収穫時期は12月中旬から翌年5月下旬までで、半数以上は市場に出荷されますが、直売所兼スイーツ店「とちのいちご園」でも販売しています。

250711_totino5.JPG【クレープ】

250711_totino6.JPG【いちごおり(けずりいちご)】

(写真は栩野さんより提供)
収穫した「まりひめ」を使った「クレープ」、けずりいちごを乗せた「スムージー」、いちご100%の「いちごおり(けずりいちご)」などスイーツの販売もしています。

栩野さんは、「農業は自分のやりたいことを実現できる素晴らしい職業です。今後は、面積の規模拡大より所得の最大化を目指しながら、家族との時間を大切にしワークライフバランスを実現していきたい」と抱負を語ってくださいました。

 《直売所兼スイーツ店「とちのいちご園」》
 和歌山市井ノ口311-4
 Tel 073-477-7033
 https://tochinoichigoen.com/
(取材日:令和7年7月11日)

お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831