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近畿農政局

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四季折々のフルーツを消費者の方々に届けたい

和歌山県 紀の川市  林 真司さん 

紀の川市でイチゴをメインに桃、ブルーベリー、イチジクなど一年を通して果樹栽培に取り組む「紀のファーム株式会社」(以下、「紀のファーム」という。)代表取締役の林真司さん(32歳)にお話を伺いました。
紀のファームでは、年間売上1億円を目標に、林さんはじめご両親と従業員5名が日々の作業を行っています。また、令和4年6月から、「紀の川アグリカレッジ(※)」の実習先農家として、研修生1名を受け入れています。
(※)紀の川市が令和4年度から実施している新規就農者向けプログラム。紀の川市でイチゴ農家を目指す方が対象で、農業経験に応じて1年または2年の研修コースを選択することができる。



【林真司さん】

   <IT業界から農業へ転身>

実家がイチゴ農家だったので、いつかは農業をすると思っていました。大学卒業後は国内外で様々な職を経験し、農業を始める前は海外でIT関連の仕事をしていましたが、平成29年12月、27歳の時に子どもが生まれるのを機に会社を退職し、帰国後すぐに親元就農しました。
早く独立して農業経営をしたかったので、就農1年目は実家のイチゴ栽培を手伝いながら、近隣の農家から桃の栽培技術を学び、2年目には実家の経営を一部継承すると同時にこれまでの経営を見直して、3年目に両親と相談し、実家の経営をすべて継承しました。
令和3年4月1日、法人化して「紀のファーム」を設立、従業員全員でフルーツづくりに取り組んでいます。

【収穫を待つイチゴ】

   <フルーツへのこだわり>

フルーツの良さは、野菜のように調理の必要がなく、誰もが手軽に食べられるところ。
中でもイチゴはナイフも使わず食べることができる。私がフルーツの栽培にこだわる理由です。
一人でも多くの方に、紀のファームのフルーツを食べてもらいたいですね。

【緑が濃い葉】

   <栽培のこだわり>

イチゴ栽培において最も気にかけているのは「葉」の状態です。
健康に育てた葉は、しっかりと光合成し、糖を作り出します。できた糖が果実に送られ、糖度の高いイチゴに育ちます。
育てたイチゴは『すべて収穫して販売する』。私の経営方針の一つですが、当たり前のようで実は最も難しいことです。

【広々としたハウス内】

   <地域農業を守る>

アグリカレッジの研修生にはイチゴの栽培技術だけでなく、経営者としての感覚も身につけてもらいたいと考えています。
紀の川市は様々な作物が栽培できる、県内でも農業が盛んな地域ですが、後継者不足や耕作放棄地の増加は例外ではありません。
「紀の川市で農業をしたい」と本気で思う就農希望者を地域が受け入れ、スムーズに農業経営を開始し軌道に乗せられる。そんな地域にしていきたいと考えています。

【ハウス外観】

   <将来展望>

新たに購入した約18aの農地にイチゴハウスを整備し、今季から栽培を開始しました。
夏にはイチジクも初収穫の予定です。
これからも栽培技術はもちろん、経営者感覚も磨きながら日々の作業に取り組みたいと思います。

紀のファーム:https://kino-farm.com/


お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831
FAX番号:073-436-0914