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東北農政局

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農業女子グループ「ノースフラワー」における女性活躍推進の取組

岩手県花巻市・北上市で農業の6次産業化に取り組む女性農業者グループ「ノースフラワー」は、令和4年度補正予算「新規就農者確保緊急対策のうち女性の就農環境改善支援事業」を活用し、地域で女性が活躍する農業を推進しています。
「ノースフラワー」は岩手県の加工工房を持たない6次産業化のモデルケースで、農作業の合間の加工品作りをするのは大変で身体に負担がかかることから、工房を持たない製造依頼で商品を作る6次産業化を目指すグループです。

岩手県の6次産業化の補助金を受けて試作を重ねて商品づくりを経験し、農産物を作る喜び、商品を作る喜び、販売する喜びを知る同グループは、専門家から、6次産業化の楽しさをアピールするようアドバイスがあり、自らがモデルとなり、6次産業化に取り組む「ヤッケびじん」(ヤッケ姿の母ちゃん達)のポスターを作成し、新たな活動を始めました。

新たな商品づくりでは、「米は土地の気候、気象、地形、地質、景色で味は全く違う、世界に一つだけの私達のブランド。生産者の分かる商品作りを大切にしたい。」と考え、また東日本大震災の経験で身に染みている保存食の大切さの思いもあり、パックご飯を作りたいと考えていました。しかし、委託製造に対応するロット等の確保が課題となり中断していました。

そこで、新たな商品づくりを実現させるために、「パックご飯」の試作を作り、「ヤッケびじん」のチラシと「パックご飯」のアンケートを入れてグループの取組をアピール。地域に、ポスターやチラシで顔を覚えてもらい、どこでも声をかけやすい雰囲気を作り、仲間づくりの取組を始めることとしました。

また、彼女たちの女性活躍の取組において、各々が土地改良区理事、JA総代及び農業委員等を務め地域に根差して活動していることから、様々な情報交換や人と関わる事で、自分一人では思いつかない様々なアイデアが生まれ、楽しい勉強になるといった経験を次世代に伝えたいと考えています。

令和6年2月、北上市で開催された「女性が活躍する農業経営研修会」に講師等として参加したグループは、6次産業化の楽しさ、女性が農業団体等の役員に加わるメリット及び家族とのかかわり方等を、女性農業者等を対象にユーモアを交えて講演。さらに商品づくりへの参加を呼びかけたところ、新規加入がありました。
彼女たちは、「自分たちの活動を見て、チャンスは自分達から掴みに行き、チャレンジする女性農業者が増えてほしい。」と話しています。

お問合せ先

東北農政局 経営・事業支援部 経営支援課

担当者:女性活躍推進係
代表:022-263-1111(内線4435)
ダイヤルイン:022-221-6217