
いわき市の魚「メヒカリ」 R4.2.24
皆さんは「メヒカリ」という魚をご存知でしょうか。 目が青緑にキラキラ光って見えることから、この名が付いたとのこと。 体長10~15センチ程の小さい魚で、東北から九州にかけて沖合の深海に生息し、底びき網で漁獲されます。 |
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かつては雑魚として扱われていたそうですが、見た目に反した淡白な白身と脂身のうまさから人気が広まりました。 特に福島県小名浜港で水揚げされるいわき沖のメヒカリは脂がのって美味しいとされ、いわき市の特産品として「市の魚」に制定されています。 旬の時期は海域で異なり、千葉県以北では冬から春にかけてが漁期。
また、脂質のほかDHAやEPAの不飽和脂肪酸を多く含み、血液中の中性脂肪やコレステロールを抑え、高脂血症を予防したり、高血圧を抑制する効果があるといわれています。
メヒカリの鮮度は、目と身の色をみるのがポイント。 目の色が鮮やかな緑色で、全体に斑紋がはっきりとしている物が新鮮です。 鮮度落ちが早い魚なので買ってきたらなるべく早く調理しましょう。
あまり見たことがなかったメヒカリですが、先日仙台市内のお店で見つけました(^-^)v 福島県産です。 右の画像でわかりますか? 本当に目が緑色に光っているんですね。 新鮮な証拠ですが、ちょっとグロテスクです(^^ゞ
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調理をする前に、まずは下処理です。
【メヒカリの下処理】 1.メヒカリを軽く洗い、包丁の刃先で優しくこするようにウロコをとります。 2.包丁で頭の半分くらいに切り込みを入れ、頭部分を静かに引っ張ると、内臓がスルッと出てきます。
3.内臓を取り除いたメヒカリを水洗いし、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。

【調理】 唐揚げと塩焼きを作ってみました。 唐揚げは、メヒカリに塩こしょうして片栗粉(小麦粉でも可)をまぶし、170℃程度の油で衣がきつね色になるまでカラッと揚げて出来上がり。 塩焼きは適当に♪
【メヒカリの唐揚げ】 【メヒカリの塩焼き】 
レモンを絞っていただきました。 ふんわり食感で、あっさりとしたクセのない味わい(*^_^*) 身が柔らかく、骨ごと食べられます。 どちらも美味しくて甲乙つけ難いですが、どちらかといえば唐揚げの方が好きですね(^O^) 酒のつまみにぴったりです♪ 他にも天ぷらや干物のほか、新鮮なものは刺身でも食べられるそうですよ。 皆さんもメヒカリを見つけたら、ぜひお試しください。
令和4年2月24日
山形の郷土料理「どんがら汁」 R4.2.17
真鱈が美味しい季節です♪ タラの漢字は「鱈」「鰔」と「大口魚」がありますが、一般的には魚へんに雪の「鱈」で知られていますね。
雪の降る季節にとれることや雪のように白い身に由来するようです。 また、お腹がいっぱいなことを「たらふく」と言いますが、鱈がイカやタコ、ハタハタなどを貪欲に食べあさる大食いな魚であることや鱈の腹が膨らんでいる形から「鱈腹」という漢字が当てられたのだとか。 中々ユニークな発想ですよね(^O^) |
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さて、今回は山形県庄内地方に伝わる寒鱈(真鱈)を使った郷土料理「どんがら汁」をご紹介します。
どのような料理か想像つかない方もいらっしゃるかもしれませんね。
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山形では1月から2月頃に極寒の日本海に産卵のため回遊してくる脂がのった鱈を「寒鱈」と呼ぶそうで、「どんがら汁」は寒鱈を豪快に煮込んだあら汁のこと。 その名の由来は、頭、身、内臓、骨、ヒレなど全て余すことなく使うことから「胴体とガラ」→「胴殻(どうがら)」→「どんがら」に変化したとされています。
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「寒鱈汁」とも呼ばれ、元々は漁師のまかない料理「漁師鍋」として食べられていました。 ポピュラーなどんがら汁は寒鱈(真鱈)、豆腐、長ねぎを味噌仕立てで煮込み、最後に岩のりを添えるというもの。
青森のじゃっぱ汁、秋田のざっぱ汁など他県のアラ汁に比べて野菜は少なく、大根や酒粕を加えたり、シンプルに寒鱈のみで他の具材は入れなかったりと、地域や家庭によって作り方は様々だそうです。 早速、どんがら汁を作ってみることにしました(^O^) 1匹まんまの真鱈は残念ながら売っていなかったので、切り身と白子を購入。 アラもあれば良かったのですが仕方ないですね(^^ゞ
【どんがら汁】 〇材料 真鱈の切り身、白子、豆腐、長ねぎ、 みそ、酒、乾燥磯のり(岩のり) *分量は適宜
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1.鱈の切り身と白子、豆腐を食べやすい大きさに切り、長ねぎは太めの斜め切りにします。 2.鍋にお湯を沸かし1の鱈の切り身を入れて中火で煮込みます。浮いてきたアクをすくい取り、味噌と酒を加え味を調えます。 3.2に1の白子、豆腐、長ねぎを加えてひと煮立ちさせ、火が通ったら出来上がり。 熱いうちにお椀に盛り、仕上げに磯のりをのせていただきます。
鱈料理と言えばいつも鱈ちりや寄せ鍋にしていましたが、味噌仕立ても中々良いものですね(*^_^*) 他に何の出汁も使っていませんが、鱈から出る出汁だけでとても美味しいです♪ 鱈の身がプリプリで白子も濃厚。 磯のりから広がる磯の香りがまた良い感じです。 肝やアラが入ればもっと濃厚な味わいになるのでしょうね。
まだまだ寒い日が続きます。 ぜひ皆さんも、真鱈の旨みが詰まった熱々のどんがら汁を作って、鱈腹食べてみましょう。 身体の芯から温まりますよ(^O^)
令和4年2月17日
大判焼きを作ってみました R4.2.10
オリンピックが始まって一週間。 連日の熱戦を楽しみに、ドキドキしながらテレビ観戦されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 選手たちの頑張ってる姿、感動しますよね(*^_^*)
私が楽しみにしているテレビ番組といえば朝ドラ♪ 朝ドラにはまって毎日録画して観ていますが、その中で最近気になっていたのが「回転焼き」です。 東北では聞き慣れない名前で、ピンと来ないかもしれませんね。
回転焼きとは、小麦粉、卵、砂糖などを水で溶いて作った生地を丸い型に流し込み、中にあんこを入れて焼いた焼き菓子のこと。 お祭りの屋台や、スーパーなどの一角で売られている、あれです(^o^) 全国的には「大判焼き」という名で知られていますが、地域によって呼び名は様々でその数は何十種類もあるそうです。 |
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皆さんはこのお菓子のことを何と呼びますか? 元々は、江戸時代に東京都千代田区の神田今川橋付近にあったお店で「今川焼」の名で売られたのが始まりと言われています。 今川焼が変化し、大型の小判状の型を使用したものが大判焼きとして広まり、その後各地域で形状や製造方法、店名などに由来する名が付けられるようになったようです。 ちなみに回転焼きは、円形の焼き板に丸い型が並んでいて、手前で焼きやすいように焼き板を回転させたことから付いた呼び名だそうですよ。 ルーツを辿っていくと面白いですね(^o^)
各地の呼び名を調べてみたところ、 今川焼き : 主に関東地方 大判焼き : 北海道、東北地方、中部地方、中四国地方など 回転焼き : 関西地方、九州地方など 太鼓饅頭、太鼓焼き : 西日本各地 二重焼き : 広島県 おやき : 北海道、青森県、岩手県、茨城県など あじまん : 山形県、秋田県など きんつば : 福島県 などなど。 ずぼら焼きや御座候(ござそうろう) などのユニークな名前も。 ほっこりするような優しい味と手頃な値段なのが、長年愛されてきた秘訣なのかもしれませんね(*^_^*)
さて、ネットにフライパンで出来る大判焼きのレシピが紹介されていたので、作ってみました♪ ホットケーキミックスとあんこを使った簡単レシピです。 丸い型は百均で売っていたクッキーの型抜きを使用しました。
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【大判焼き】 〇材料(直径7センチ4個分) ホットケーキミックス100グラム、卵1個、牛乳80cc、あんこ(粒あん)好きなくらい
1.丸い型に油を多めに塗っておきます。 2.ボールに卵を溶き、牛乳を加えてよく混ぜ、さらにホットケーキミックスを加え混ぜ合わせます。 3.フライパンに油を薄くひき、丸い型を4個置いて弱火にかけ、型が温まったら2の生地を高さ1センチ位流し入れます。 4.蓋をして表面がプツプツしてきたら、あんこを2つの型の中央にのせ、あんこの周りに2の生地を少し加えます。 *ホットケーキミックスが甘めなので、あんこは少なめにしました。
5.残り2つの生地を型から抜き出して逆さにし、あんこの入った型の上に重ね合わせ、蓋をして弱火のまま火が通るまで焼きます。(周りが固まります)
6.型から抜いて、反対側の面も少し焼き、焼き色がついたら出来上がり。
やれば出来るものですね~(^_^)v 思ったよりうまく出来たので嬉しくなりました♪ 食べてみたら、どら焼きのような味?? 美味しいけどちょっと甘めです(^^ゞ お店のような味を求めるなら、小麦粉とベーキングパウダーで作るのが良いかもしれません。
皆さんもコロナ禍で増えたおうち時間を活用して、大判焼きを作ってみてはいかがでしょうか。 カスタードやハムマヨネーズなど、アレンジするのも楽しそうですね(^o^)
令和4年2月10日
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