
生きくらげ R4.10.27
先週の昼休みに、宮城県庁の玄関ホールで催していた地場産品販売会で「生きくらげ」を見つけました。
売り場の方から「この生きくらげは、新規就農者の若者がひとりで暗いハウスの中で頑張って作っているんですよ」と聞いて感銘を受け、応援したい気持ちも相まって購入しました(^o^) |
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きくらげは、名前に「くらげ」と入っていることや食感から海の食材と思われがちですが、実は「きのこ」の一種です。 広葉樹の倒木や枯木などに生え、人の耳の形に似ていることから、漢字では「木耳(きくらげ)」と書くそうですよ。
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きくらげと言えば、かつては中国産の乾燥きくらげが一般的でしたが、近年では国内でも栽培されるようになり、生のきくらげがお店に並ぶようになりました。 施設栽培されているため、通年流通していますが、旬は夏から秋にかけてとのこと。
きくらげは食物繊維が豊富で、便秘の改善・整腸作用が期待できるほか、カリウムや、鉄分、カルシウムなどのミネラル、骨を丈夫にするビタミンDが豊富に含まれています。
また、きくらげはキクラゲ科キクラゲ属に分類され、通常は黒っぽいこげ茶色ですが、形が似ている「白色のきくらげ」も実は同じ品種で、黒っぽいきくらげを栽培中に1万分の1の確率で突然変異したものを固定化したとのこと。 ちなみに、薄い花びらのような形の「白きくらげ」は、白色のきくらげとはまた別の種類で、シロキクラゲ科シロキクラゲ属になります。
生きくらげは、乾燥きくらげよりも肉厚でぷりぷりした食感が特徴でクセがなく、サラダや酢の物、スープ、炒め物、ラーメンのトッピングなどどんな料理にも合わせやすいのが魅力です。
きくらげの定番料理とも言える「豚肉ときくらげの卵炒め」を作ってみました!
【豚肉ときくらげの卵炒め】
○材料 豚薄切り肉150g、生きくらげ50g、長ねぎ 1本、しょうが1片、小松菜1株、卵4個、 水溶き片栗粉(片栗粉、水各小さじ1)、 合わせ調味料(しょうゆ、酒、砂糖各大さじ1、オイスターソース、鶏がらスープの素各小さじ2分の1、こしょう少々)、 ごま油適量 |
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1.豚肉は一口大に切り、きくらげは石づきを切り落とし一口大に切ります。長ねぎは斜め切りに、小松菜はざく切りに、しょうがは千切りにします。 2.卵をボウルに割りほぐし、水溶き片栗粉を入れ混ぜ合わせます。合わせ調味料を別の容器に合わせておきます。
3.フライパンに油を熱し、卵を軽く混ぜながらふんわり炒めボウルに取り出します。 4.3.のフライパンにサラダ油を足し、豚肉、長ねぎ、しょうがの順に入れて炒め、豚肉に火が通ったらきくらげと小松菜を加えてさらに炒めます。 5.取り出しておいた3.の卵をフライパンに戻し、合わせ調味料を混ぜ入れて絡め、ごま油を回してかけて出来上がり。
きくらげのプリプリ、コリコリ食感が良いですね(*^◯^*) 味がなじんで、卵と豚肉との相性が抜群です♪ きくらげは、ビタミンCを含む長ねぎや小松菜と一緒に食べることで、鉄分の吸収も高まりますよ。
【きくらげときゅうりのポン酢和え】
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白色のきくらげは、黒いきくらげ、きゅうりと一緒にポン酢和えにしてみました。 きくらげは、鍋にお湯を沸かし30秒ほど湯がいて冷水にさらし、細切りにすればOK。
シンプルに、わさび醤油で食べても美味しいですよ。
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生きくらげは、乾燥きくらげとはまた違った食感と美味しさが楽しめます。 皆さんも、生きくらげを見つけたらぜひお試しくださいね。
令和4年10月27日
岩手の郷土料理「さんまのすり身汁」 R4.10.20
秋の味覚「さんま」が旬を迎えています♪ 皆さんは、今シーズンのさんまを食べましたか?
今回は、岩手県三陸沿岸地域に伝わる郷土料理「さんまのすり身汁」をご紹介します。
岩手県では60年ほど前からさんまの漁獲量が増え、現在では全国2位のさんまの海面漁業漁獲量を誇ります。 かつて三陸沿岸地域では、さんまの定番料理は塩焼きなどで、すり身といえばイワシで作られるものでした。 さんまのすり身汁は、お茶の時間に集まった主婦たちによって考えられたのが始まりとのこと。
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新鮮なさんまをすり鉢で練って、それに味噌やしょうゆ、酒などの調味料をたっぷり加えてさらに練り込み、大ぶりの団子型にして煮出し、野菜や豆腐などを加えたさんまのすり身汁。 さんまが獲れる時期には、三陸沿岸地域の各家庭で作られ、スーパーなどでさんまのすり身も販売されるそうですよ(^O^)
汁物といえば、汁に味付けするのが一般的かと思いますが、このさんまのすり身汁は、調味料をたっぷり練り込んだすり身を煮出すことで、さんまの旨味と共に調味料が汁に溶け出すという作り方が特徴です。 まるで、魔法のような作り方ですよね(^O^)♪
さんまには、DHA・EPAをはじめ良質なタンパク質や鉄分などのミネラル・ビタミン類が豊富に含まれているとのこと、野菜や豆腐を加えることでさらに栄養満点な一品に。 熱々のさんまのすり身汁は、身も心も温まりそうですね(*^o^*)
さんまを買って、さんまのすり身汁に挑戦してみました。 すり身作りは手間がかかりましたが、やれば出来るものです(^^ゞ
【さんまのすり身汁】 ○材料 さんま2尾、大根250g、人参40g、 ねぎ1本、豆腐小1パック、水1,800cc、 調味料(みそ50g、卵1個、 塩小さじ2分の1、しょうゆ大さじ1、 酒大さじ2、片栗粉小さじ2、しょうが少々)
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1.さんまは頭と内臓を取り除いてから、皮を取り、三枚におろします。
2.さんまの身を包丁で細かくたたいてから、すり鉢で粘りが出るまでよく練り、調味料を加えてさらにすり混ぜます。
3.大根、人参は乱切り、ねぎは斜め切りに、豆腐は厚めの短冊切りに切ります。 4.鍋にお湯を沸かし、沸騰したら2.のすり身をスプーンですくって大きめの団子状にしお湯の中に落とし、15分程中火で煮ます。 ※すり身に練りこんだ調味料やさんまの旨みが溶け出し、さんまの香りとともに、透明な汁が薄茶色く色付きます。 5.4.の鍋に3.の大根と人参を加えて軟らかくなるまで煮込み、さらに豆腐とねぎを加えてひと煮立ちしたら出来上がり。 ※味が薄ければ、しょうゆを加えて調整します。
さんまの風味とねぎの香りが何とも言えません♪ みそが入っているのに、汁は透き通っています。 ふんわりと柔らかいすり身団子は味がよく染みていて、不思議なことに薄味の汁とのバランスがちょうどいい感じ(^-^)v 素朴で優しいほっこりするお味です(*^_^*)
近年、さんまは深刻な不漁が続き高級魚となりつつありますが、旬の味覚は美味しい時期に味わいたいものですね。
令和4年10月20日
さつまいもの日 R4.10.13
実りの秋です。秋の味覚の代表格のひとつ「さつまいも」♪ 本日10月13日は「さつまいもの日」です。 10月はさつまいもの旬であること、「栗よりうまい十三里」という言葉から、埼玉県川越市の「川越いも友の会」によって1987年に制定されました。
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この十三里とはさつまいものことで、江戸時代に江戸の焼きいも屋さんが同じ秋の味覚「栗(九里)より(四里)うまい十三里」(9+4=13)という看板を掲げたこと、江戸からさつまいもの名産地で知られる川越までの距離が十三里であったことに由来しているそうです。 何ともユニークなシャレが利いた発想ですね(^o^)
さつまいもの原産地は中南米で、日本には中国から沖縄(琉球)、鹿児島(薩摩)へと伝わり全国に広がったことから、薩摩にちなんで「さつまいも」と呼ばれるようになり、「唐芋(からいも)」「琉球芋」とも呼ばれます。
さつまいもは痩せた土地でも栽培でき、暑さや台風などにも強く、かつて日本各地で凶作や飢饉が頻発した際にさつまいものおかげでが人々が救われたことから、全国で栽培されるようになりました。 ちなみにさつまいもと言えば、江戸時代の蘭学者青木昆陽が有名ですが、その業績を称えた昆陽神社(芋神様)が千葉市幕張にあるそうです。
デンプンが豊富なさつまいもは、エネルギー源になるだけでなく、食物繊維やビタミンC、ビタミンEが多く含まれ、整腸効果により免疫力がアップし風邪などにかかりにくいそうですよ(^O^)
野菜は採れたてが一番というイメージがありますが、さつまいもは収穫してから2ヶ月前後貯蔵して熟成させることで甘味が増すとのこと。 お店で売られているものは熟成済みかもしれませんが、購入したら新聞などに包んで冷暗所で保管しましょう。冷蔵庫に入れると低温障害を起こすのでNGです。
さつまいもは種類が多く、ねっとり系、しっとり系、ホクホク系、また果肉の色も白色、オレンジ色、紫色など様々な特色があります。 食べ方も、焼きいもやスイートポテト、天ぷら、炊き込みご飯、みそ汁、大学いも、栗きんとんなどバリエーション豊かですね(*^o^*) 皆さんは、どんな食べ方がお好きですか? スーパーなどでは、品種ごとの特徴やおすすめの料理が紹介されていたりするので、参考にしましょう(^o^)
テレビで、電子レンジを使って焼きいもが出来るテクニックを紹介していたので作ってみました♪ 焼きいもは、さつまいもの中心温度を70℃位に加熱するとデンプンが糖化され甘くなり、その後ゆっくり加熱することで全体が甘くしっとりと仕上がるとのこと。 スーパーなどで見かける電気式の焼きいも機も同じ原理だそうですよ。
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【焼きいも】※電子レンジ編 1.さつまいもを水で洗い、ラップでふんわりと包み、電子レンジの600Wで1分間加熱します。 2.1.のさつまいもを、200W(解凍モードでも可)で8分間加熱して出来上がり。 ※ 硬い場合は、さらに加熱して調整します。トースターで焼き色を付けると、さらに焼きいも感が増すそうですよ(^o^)
甘味があって美味しいですが、どちらかというとホクホク系な出来上がり。 ねっとり系がお好みな方は、オーブンや炊飯器で作った方がいいかも(^^ゞ
新米でさつまいもご飯も作ってみました♪
【さつまいもご飯】 ○材料 米2合、さつまいも200g、 塩小さじ1、酒大さじ1 黒ごま(白ごま)適量
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1.米は研いで30分浸水し、さつまいもは一口大に切り10分位水にさらしアクを抜きます。 2.炊飯器に米、塩、酒、分量までの水を入れ、よく混ぜ合わせた後にさつまいもを乗せ、普通の白米コースで炊いて出来上がり。 器に盛って、黒ごまをふります。(無かったので白ごまにしました(^^ゞ)
さつまいもの日の今日、さつまいもを料理するのはちょっとハードルが高いという方は、スーパーに立ち寄って焼き芋を買ってみてはいかがでしょうか。 石焼きいも屋さんの車を見つけられたらラッキーですね (^O^)♪☆
令和4年10月13日
新生姜 R4.10.6
先日、産直で宮城県産の新生姜(シンショウガ)を見つけました。 私が知る限り、スーパーで売られている生姜はほとんど高知県産のもの。 宮城県でも作られているんですね~。 しかも新生姜にお目にかかれるとは、なんてラッキーなこと(^O^)♪☆
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生姜といえば、茶色っぽい皮のものを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。 一般的には収穫してすぐの生姜が「新生姜」、通年出回っているお馴染みの生姜は新生姜を一定期間貯蔵したもので、「根生姜」「ひね生姜」「生姜」などと呼ばれます。
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また、新生姜が育ち始めた小さいうちに、葉を付けたまま若取りしたものを葉生姜と呼ぶそうです。
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新生姜は全体に白色でみずみずしく、茎の部分が薄紅色で辛みが弱いのが特徴。 一方、根生姜は皮が茶色で硬く、繊維質で辛みが強くなっています。
この独特の辛み成分はジンゲロールによるもので、強い殺菌作用を持ち、加熱するとショウガオールという成分に変わり、身体を温めたり新陳代謝を良くする働きがあると言われています。 そのほか、生姜に含まれるシネオールという香り成分は、食欲増進、疲労回復効果が期待できるとのこと。 生姜は、薬味に調味料、香辛料、食材にと大活躍の万能食材! ちなみに、飲み物の「ジンジャーエール」は生姜(ジンジャー)エキスで風味をつけており、お寿司のお供の「ガリ」は、新生姜の甘酢漬けだそうですよ♪
数年前に、埼玉の知り合いの農家から葉生姜をいただき、佃煮にして食べると美味しいと教わりました。 とても美味しくて、それ以来、葉生姜や新生姜を見つけると佃煮用に買うようになりました(*^_^*) 今回は、そのお気に入りのレシピをご紹介します(^O^)
【新生姜の佃煮】 ○材料 新生姜300g、 砂糖95g、しょうゆ75g、酢小さじ1、 炒りごま大さじ2弱、鰹節15g
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1.新生姜をよく洗い、薄切りにします。 2.鍋にお湯を沸かし、1.の新生姜を入れひと煮立ちしたら20秒ほど湯がいてざるにあげます。 ※辛味を和らげたい場合は、茹でこぼしを2回繰り返します。 
3.鍋に2.の新生姜、砂糖、しょうゆ、酢を入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたら火を弱め、少し水分が残るくらいまで煮ます。 ※結構な砂糖の量です(^^ゞ 
4.3.に炒りごま、鰹節を加え水分がなくなるまで煮詰めて出来上がり。
先日まで厳しい残暑が続いていたのに、急に涼しくなりました。
食事などに生姜をうまく取り入れて、夏の暑さで疲れた身体を癒し、身体の内側からポカポカ温めましょう(^O^)♪
令和4年10月6日
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