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東北農政局

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生産者を訪ねて(令和3年度)

令和3年度

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「薊(あざみ)あふれる美しいふるさと」農事組合法人 入方ファーム(白河市)(2021年8月)NEWアイコン    

紫色の薊が自生する農事組合法人入方ファームは、入方地区の農業者の話合いから生まれた農業者全員参加型(入方地区農業者29戸のうち27戸が参加)の農事組合法人で、平成24年に設立されました。平成28年度豊かなむらづくり全国表彰では、地域貢献が認められ、農林水産大臣賞を受賞されています。

代表の薄井惣吉さんをお訪ねしたところ、昭和51年からの農村基盤総合整備事業を契機に、入方地区に3つの営農組合が立ち上がったが、先人達が入方地区の発展と美しいふるさとを守るといった愛情から話し合いの末、3つの営農組織を1つにまとめた農事組合法人入方ファームが設立されたとお話がありました。

入方ファームは、水稲32㏊、ミニトマト10aを栽培されていて、本年2月に役員2名がドローンのオペレーターライセンスを取得し農薬、肥料の散布、密植栽培や直播などの労力軽減と省力化に取り組んでいます。

ミニトマトは、平成26年度福島県再エネ発電モデル事業により営農発電型太陽光パネルを設置する施設(ビニールハウス)で、トロ箱養液栽培システムにより夏秋間栽培を行っています。

入方ファームは、地域の子ども達が農業に対する親しみをもち、また、薊が自生する美しいふるさとを引き継いでもらえるよう、もち米の田植え、稲刈り体験や、ミニトマトの収穫体験を行い、また、近年、役員等中心で実施している入方ファームの運営を地域の若者に知っていただくため、毎月、機関紙を発行しています。

薄井氏は、美しいふるさとを薊やポピーの里として後世に残せるよう、入方ファームにある手つかずの農地を利用し、景観豊かな美しいふるさとづくりを考えておられ、今年から薊、ポピーの栽培に取り組んでいます。

 

入方ファーム代表の薄井 惣吉さん

水稲(飼料用米)ほ場

太陽光パネルを設置するビニールハウス施設


「落花生の地産地消で地域を振興したい」(株)オクヤピーナッツジャパン(喜多方市)(2021年7月)    


福島県喜多方市にある豆屋さんの「(株)おくや」はかねてから、地域の農家に働きかけて、落花生の委託生産を行い、会津地域の落花生生産の再興を目指してきました。その「(株)おくや」が昨年、落花生部門を独立させて農業生産法人「(株)オクヤピーナッツジャパン」を設立しました。

会津地域では、かつて盛んに落花生が作られていましたが、輸入品に押されて作付けが大幅に減ってしまいました。しかし、代表者である松崎健太郎さんは、荒廃農地で落花生が作れないかと落花生の委託面積を年々増やし、現在は40名の農家に落花生の栽培を委託しています。

松崎さんは、以前から農家の作業軽減のために農業機械を確保して、落花生を生産する農家に農業機械を貸し出してきました。
しかし、農業生産法人を立ち上げることで機械購入資金への融資などの支援が国や県から受けやすくなることと、自ら品質のよい落花生を生産して委託農家に技術を普及したいとの理由から、昨年、農業生産法人を設立し、喜多方市から認定農業者の認定を受けて、自ら落花生の生産を始めています。2年目の今年は、昨年の倍の1ヘクタールに作付面積を増やしています。

また、以前から会津の福祉事務所に落花生の殻むき作業や農作業を委託するなど積極的に農福連携に取り組んでおり、福島県のアグリスタッフ確保・活躍推進事業の一環で開催している福祉事務所を対象とした農作業体験会を受け入れ、一般の農家にも農福連携を広める取組を行っています。

将来は、落花生の作付面積を10ヘクタールくらいに増やすことと、社会福祉法人を立ち上げて、社会福祉に貢献できる商品作りもしていきたいと話されました。

落花生の播種をする松崎健太郎さん
(画像提供:(株)オクヤピーナッツジャパン)
福祉事務所の皆さんによる殻剥き作業
(画像提供:(株)オクヤピーナッツジャパン)

「日本一のミョウガ産地を目指して!」(株)トーヨーエネルギーファーム(南相馬市)(2021年6月)    

(株)トーヨーエネルギーファームでは大規模な太陽光発電事業を展開しており、その一つである南相馬発電所では営農型発電施設として、平成29年よりソーラーパネルの下の日陰でも育つミョウガの露地栽培を約8haの農地で行っています。

福島県の農業者から、震災前から耕作放棄地や遊休地となっていた一部の農地と稲作していた農地があるが、震災と高齢化のため、地元住民での営農再開は難しいので有効活用できないかとの声を受け、自社で技術を確立し広めていきたいという考えから栽培を始めました。

耕作放棄地となっていた除染後の土地から、大変な苦労をして大きな石を除去し、畑として使用できる状態に戻すまで1年もかかりました。

また、植え付けから昨年の収穫までの3年の間には台風によりミョウガ圃場の1/3程度の苗が畝ごと流出していまい、植替えと圃場整備を余儀なくされたり、農機が入れないことから毎年除草剤と手作業で除草作業をしています。露地栽培ということもありますが、震災により、耕作放棄地が増えたことで周辺からの雑草種子の飛来も多く、毎年衰える事なく繁茂してしまうため苦労しています。

今年5月からは、毎月2週間程度、福祉施設の利用者に草取りと収穫の作業を委託する「農福連携」にも取り組んでいます。

今後の展望について聞いたところ、担当の方は「営農型発電設備のある日本一のミョウガ農場として福島県の復興をPRしたい。今後は他作物の生産にチャレンジするとともに、6次産業化、アシストスーツを導入した農作業の省力化への取組、水耕栽培ハウスの建築や新技術の普及を行い、全国の農業の発展に貢献したいと考えている。」と話されました。


栽培風景 ソーラーパネルの下の様子
株元にミョウガが顔を出します
(画像提供:(株)トーヨーエネルギーファーム)
適度な距離を取って草取り作業
(画像提供:(株)トーヨーエネルギーファーム)
草取り作業は手作業で行います
(画像提供:(株)トーヨーエネルギーファーム)

お問合せ先

福島県拠点地方参事官室

代表:024-534-4141
ダイヤルイン:024-534-4142
FAX番号:022-533-8293