いわて四季折々(令和7年度)
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清水(すず)の恵みが育む冬の味「江釣子せり」-岩手県・北上市- (2025年12月24日掲載)
岩手県北上市江釣子地区は、古くから「清水(すず)の里」として知られる湧水の豊かな土地です。豊富な湧水は、地域の生活を支えるだけでなく、特産品「江釣子せり」を育てる恵みの源となっています。
この湧水は一年を通じて水温が約14度と安定しており、厳しい冬でも凍ることがありません。そのため、江釣子のせりは寒さに負けず、みずみずしく育ちます。さらに、湧水には自然の栄養がたっぷり含まれており、根から葉までしっかりと旨味を蓄えます。
生産者の佐藤孝志さんのせり田では、12月から収穫が始まっています。膝上まで張られた水の中で、30~40センチに青々と茎と葉が伸び、根は白く美しい姿に育っていました。一束ずつ丁寧に収穫し、澄んだ湧水に手を浸しながら根に付いた泥を洗い落とす作業は、年末をピークに翌年の1月下旬まで続きます。
「せり鍋が有名ですが、しゃぶしゃぶにしてポン酢で食べたり、根を天ぷらにして食べるのも美味しいんですよ。こうした食文化を守っていきたいですね。」と語る佐藤さん。せりは県内スーパーのほか、JAの直売所で購入できますが、生産者の高齢化が進み、現在JA部会での生産者はわずか7名。江釣子せりは希少な存在になりつつあります。終始穏やかな笑顔で話す佐藤さんですが、その眼差しには、江釣子せりを未来へつなぐ強い決意を感じました。
シャキシャキとした食感と爽やかな香りが魅力の「江釣子せり」。冬の鍋物やお正月料理に欠かせない味わいです。自然と共に歩み、地域の味を守り続けるその姿勢が、江釣子せりの美味しさを支えています。ぜひ、清水が育んだ旬の味を食卓で楽しんでみてください。

湧水が広がるせり田

収穫されたせり

根に付いた泥を湧水で洗う佐藤さん

手際良く、丁寧な作業が
行われていました

この白く伸びた根が美味とのこと

多忙の中、終始笑顔で
取材に応じてくれた佐藤さん
老人クラブ連合会が農作業(田植え)体験を主催 -岩手県・花巻市- (2025年7月7日掲載)
岩手県花巻市太田地区の老人クラブ連合会では、花巻市立太田小学校の5年生(15名)及び富士大学経済学部海邉ゼミの学生(11名)を迎えて田植え(手植え)体験を行いました。同連合会の堀岡正康会長は、「平成2年から次世代を担う小学生に田植えを始めとする農作業体験を実施(大学生は今回が初めて)、農作業への関心を高めるとともに収穫の喜びを味わってもらいたい。」と話していました。
参加者は、裸足で田んぼに入り、足をとられながらも丁寧に苗を植えていました。10アールに植えられた“ひとめぼれ”は、秋に収穫作業(稲刈り、脱穀など)の体験を行う予定となっています。
田植え終了後、質問・感想などを話す“交流”が行われ、小学生からは、「田んぼの水はどこから来るの」、「米作りはどんなところが大変ですか」。大学生からは「裸足での田んぼは初めてで新鮮だった」、「多くの人たちで作業したが時間を要した。機械化など技術革新のありがたみを感じた」など、“水”そして“お米”のありがたさ、作業の大変さを経験豊かな大先輩から実際の体験を通して学んだ、実り多い体験となりました。
海邉教授は、「地域の皆様にご協力をいただきながら農業への理解を深めてきた。県外出身の学生も多く、田んぼでの手植えは貴重な経験。米の価格高騰等がニュースとなる中で、米を国内で生産することの意味を考えるきっかけになることを期待している。食べ物のありがたみを感じ、また農業の魅力にも触れる機会になったと思う」と話していました。

田植えの説明をする
老人クラブ連合会の方々

田植え作業をする小学生

田植え作業をする大学生

田植え作業の様子
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