フォトレポート(山口県)令和7年度
山口県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。
11月
「ご当地うまいもん甲子園」全国大会に出場!
- 撮影場所:山口県下関市
- 撮影日:令和7年11月14日
11月14日(金曜日)、11月2日(日曜日)に東京で開催された「第14回ご当地!絶品うまいもん甲子園」全国大会に、中国四国エリア代表として出場した山口農業高校西市分校を訪れお話しを伺いました。
同校のチームは、地元のジビエと山口の食材を活かしたオリジナルメニュー「かわらそばんず」でエントリー。大会前には、プロのシェフから直接アドバイスを受け、試作を重ねてメニューを磨き上げ、本番では、自信をもって調理とプレゼンに挑み、地域の魅力を全国に発信されました。
チームの皆さんからは、「プロのシェフからの直接指導は、普段思いつかない工夫などを学ぶことが出来、貴重な体験でした。」との声や、「地域の人や先生の支えがあったから、よい作品になった。悔いのない大会にできた。」といった感想が寄せられました。また、「後輩たちにも山口のいいものを活かして、失敗を恐れず、仲間と一緒に最後まで挑戦して欲しい。」という思いも寄せられ、日頃の努力が大会でしっかりと身を結んだことがうかがえます。
この「かわらそばんず」は、今後、令和8年2月に道の駅蛍街道西ノ市で開催されるイベントなどでも披露される予定になっています。


永年にわたる統計調査への協力をたたえ感謝状を伝達
- 撮影場所:山口県萩市
- 撮影日:令和7年11月6日
農林水産省では、毎年10月18日の「統計の日」(注)を記念し、永年にわたり農林水産統計調査に御協力をいただいた方々に感謝状を贈呈しています。
令和7年11月6日(木曜日)、山口県拠点は、農業経営統計調査農家として5年にわたり御協力いただいている阿部学さんに対し、農林水産大臣感謝状の贈呈を行いました。
阿部さんは、農業(水稲)経営の傍ら令和2年から農業経営統計調査の記帳農家として貢献されており、その功績が評価されての贈呈となりました。
令和7年度は、山口県内において、農林水産大臣感謝状を8名、中国四国農政局長感謝状を17名の方に贈呈する予定です。
(注)「統計の日」とは、日本で最初の近代的生産統計「府県物産表」に関する太政官布告が公布された明治3年(1870年)9月24日を、太陽暦に換算した10月18日を「統計の日」とし、昭和48年(1973年)7月3日の閣議了解により定められました。


「キャトルステーションながと」を中国四国農政局長が視察
- 撮影場所:山口県長門市
- 撮影日:令和7年11月5日
令和7年11月5日(水曜日)、山口県長門市の一般社団法人アグリながとを運営主体とする「キャトルステーションながと」(以下、「キャトルST」という)(注)を、中国四国農政局長が視察しました。
長門市の吉村経済産業部長から、長門市の畜産団地整備事業などの概要について説明を受けた後、キャトルSTにおいて現地視察を行いました。
キャトルSTでは、これまでに39頭の子牛を預かり、現在は14頭を管理するとともに、今年4月からは繁殖事業の取組を開始し、2頭の繁殖雌牛も飼育をしています。
また、今年8月に開催された第28回長門大津畜産共進会では、出品した若牛「ひろつる」がグランドチャンピオンに輝くなど、長門市のみならず山口県下の畜産関係者からも飼養技術の高さに注目が集まっています。
(注)キャトルステーション(子牛共同育成施設)とは、肉用牛農家の労働負担軽減及び規模拡大を図るため、肉用牛農家で生産された子牛を市場に出荷するまでの約半年間預かり、共同管理の下で哺育・育成を行う施設。本施設は令和5年10月に開設されました。




草刈りはスポーツだ!「mukatsuku!?草刈りサミット2025」開催
- 撮影場所:山口県長門市
- 撮影日:令和7年11月3日
11月3日、山口県長門市の油谷湾を望む棚田(向津具(むかつく)地区)で、美しい棚田を未来へ残す取組として「mukatsuku!?草刈りサミット2025」が開催されました。本イベントは、草刈りをスポーツと見なして、10チーム(2人1組)が草刈りの技術とチームワークを競い合うもので、農家の草刈りの負担を軽減し、地域の宝である棚田の景観を守りたいという強い思いが込められています。
山口県拠点は、開会式での松下地方参事官の挨拶につづき、棚田振興のパネルにより「つなぐ棚田遺産」や「棚田の多面的機能」の説明を行ったほか、2名が競技者として草刈りに参加しました。
競技終了後、すっきりと刈り込まれた棚田を前に、参加者たちは大きな達成感と爽快な表情を見せていました。




オーガニック&ナチュラルライフガーデンフェアに参加しました!
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年11月2日
令和7年11月2日(日曜日)、山口市中央公園で「オーガニック&ナチュラルライフガーデンフェア」(山口市主催)が開催されました。
会場には、化学肥料の低減や有機農業など環境負荷低減に取り組む60を超える県内外の農業者や事業者が出店しました。
イベント当日は晴天に恵まれ、「人や自然にやさしい暮らし」をテーマにお花の苗やたい肥サンプルプレゼント、朝ヨガ、子どもが野菜を好きになる食育紙芝居、トークショーなども行われ、多くの来場者で賑わいました。
中国四国農政局は、同イベントを後援するとともに場内の一角に山口県拠点のブースを設け、「みどりの食料システム戦略」を中心に有機食品の選択や地産地消の実践を呼びかけるパネル展示と関連資料の配布を行い、環境負荷軽減に向けた取組の重要性をPRしました。
【関連URL】
山口県央連携都市圏域(山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)




10月
100万本のコスモスが咲き乱れる
- 撮影場所:山口県山陽小野田市
- 撮影日:令和7年10月28日
西日本最大級のシステム農場として知られる山陽小野田市の株式会社花の海では、園内で栽培された約100万本のコスモスが見ごろを迎えています。
同社は、園内の遊休農地を活用し、年間を通じて四季折々の多彩な花を栽培していますが、現在は、約1.2ヘクタールの花畑がピンクや赤、白など様々な色のコスモスで埋め尽くされ、多くの来場者でにぎわっています。
花畑内には、散策しやすいようコスモスロードが整備されており、風に揺れるコスモスに囲まれながらゆっくりと散策ができる人気の観光スポットとなっています。
注:システム農場とは、組織的に役割分担をし、データに基づいて効率的・計画的に生産を行う近代的な農場のことです。



大学生が栽培したさつまいもと里芋の販売で地域交流
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年10月25日
令和7年10月25日(土曜日)、山口県拠点は、山口市吉敷地区にある福祉施設で開催された「悠々ふれあいフェスタ」に「よしき野菜作り交流プロジェクト」(注)のブースを出店しました。
当日は雨天にも関わらず、イベントを楽しみにされていた人々で各ブースが賑わいを見せる中、山口県立大学のサークル畑部の学生と地元小学生がプロジェクトで栽培したさつまいもと里いもを販売しました。
山口県拠点は、「みどりの食料システム戦略」をPRするとともに、「よしき野菜づくり交流プロジェクト」の紹介などを行いました。
来場者からは、「こんなに大きなさつまいもはどこで栽培したの?」などの質問が寄せられ、学生達は嬉しそうに会話をしていました。
注:「よしき野菜づくり交流プロジェクト」は、山口県拠点の仲介により、山口県立大学生と地域関係者が連携し、野菜作りを通じて農業に対する理解を深め、地域の活性化につなげることを目的とした取組です。




有機農業のBLOF(ブロフ)セミナーが開催されました
- 撮影場所:山口県長門市
- 撮影日:2025年10月15日
令和7年10月15日(水曜日)、山口県長門市日置交流プラザにおいて、長門市未来農業創造協議会が主催する「長門市有機農業BLOFセミナー(第1回)」が開催され、参加しました。
当協議会は、JA山口県の長門有機農業生産部会と連携して有機水稲栽培の普及に取り組んでおり、本セミナーはその活動の一環として開催されたもので、一般社団法人日本有機農業普及協会 公認BLOFインストラクターの元木雅人氏を講師とし、有機水稲栽培にかかるBLOF理論について、5回シリーズで講義と実証を行うこととしています。
第1回目は、施肥設計に基づく秋処理作業について、土壌分析に基づく施肥設計と科学的根拠及び植物生理のデータに基づいた栽培技術の講義を受けた後、ほ場に出向き具体的な土づくりの方法を学びました。
注:BLOF(ブロフ)理論とは、「Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論」
(ア) 植物生理に基づいたアミノ酸の供給
(イ) 土壌分析・施肥設計に基づいたミネラルの供給
(ウ) 太陽熱養生処理による土壌団粒の形成、土壌病害菌の抑制と水溶性耐水化物の供給による地力の向上により、高品質・高栄養素価・多収穫を実現するもの


百万本のコスモスが咲き誇る豊浦コスモスまつり
- 撮影場所:山口県下関市
- 撮影日:令和7年10月12日
10月12日(日曜日)、13日(祝日)にリフレッシュパーク豊浦(下関市)において、豊浦コスモスまつりが開催され、山口県拠点は12日に情報発信コーナーを開設し、みどりの食料システム戦略などを紹介しました。
秋風にそよぐ約100万本のコスモスが、イベント会場を安らぎの空間に変え、訪れる人々を魅了していました。ピンク、赤、白の色とりどりの花が咲き誇る光景は、心を穏やかにし、日々の疲れを癒やしてくれます。




山口地方合同庁舎でベジチェック®!~野菜食べちょる?~
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:2025年9月30日、10月1日
中国四国農政局山口県拠点は、令和7年9月30日と10月1日の2日間、山口地方合同庁舎(山口市)2号館1階において、センサーに手のひらを当てるだけで野菜摂取量を簡単に推定できる「ベジチェック」の測定会を開催しました。
本測定会へは、2日間でおよそ160名の方が訪れ、測定した方からは「思ったより少ない!ショック!」「やっぱり・・・思った通りですね。食べるようにします。」など、測定結果に一喜一憂する声が聞かれました。
今回、測定した方々には、山口県産旬の農産物マップや野菜の重さが記載されているチラシ、レシピ集を配布しており、本測定会が野菜を使った一品をプラスした食事や意識して野菜を食べてもらうきっかけ作りになることを期待しています。


9月
彼岸花(ヒガンバナ)が秋の訪れを告げている
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年9月30日
最低気温が20度を下回り始めた9月下旬、秋晴れの下で黄金色に実った稲の合間に鮮やかな赤い彼岸花が咲き乱れ、秋の訪れを感じさせています。
彼岸花は、秋のお彼岸の時期に咲くことが多く、日平均気温が20から25度になると咲き始めるようです。ただ、今年は、昨年と同様に夏の猛暑の影響で、例年に比べて1週間ほど開花が遅くなっています。


「第2回未来へつなげるゆめマルシェ」
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年9月28日
令和7年9月28日(日曜日)、山口県拠点は「ゆめタウン山口1階ゆめ広場」(山口市)において、「第2回未来へつなげるゆめマルシェ」を開催しました。
当日は、県内の9生産者による環境に配慮した農産物・加工品の対面販売や、その農産物等を景品とするクイズ大会が行われ、クイズ大会では、出店していただいた生産者をステージ上に招き、こだわりの農産物に対する熱い思いを語ってもらうなど、生産者と消費者の交流を深める一日となりました。
また、簡単約30秒の計測で推定野菜摂取量が見える化でき、食習慣改善の行動内容をサポートする「ベジチェックⓇ」にも、200人を超える参加者が訪れ、終日、会場は多くの来場者で賑わいました。




岩国矯正展で情報発信コーナーを開設
- 撮影場所:山口県岩国市
- 撮影日:令和7年9月27日
令和7年9月27日(土曜日)、山口県拠点は、岩国刑務所主催の「第37回岩国矯正展」に参加し、「農福連携」や「みどりの食料システム戦略」に関する情報発信コーナーを開設するとともに、併せて「みどりの食料システム戦略」に関するアンケートを実施しました。
今年は、情報発信に加え、センサーに手のひらを当てるだけで推定野菜摂取量(野菜摂取レベル)が測定できる「ベジチエック®」も行い、結果を見た来場者から、「野菜をもっと食べたい」など、様々な感想をいただきました。これをきっかけに皆さんの健康増進と県産農産物の積極的な消費に繋がればと願っています。
また、当日は、普段入ることができない刑務所の所内見学のほか、岩国刑務所をはじめ全国の受刑者が社会復帰を目指して作成した製品などが販売され、多くの人で賑わっていました。


令和8年度予算概算要求Web説明会を実施
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年9月26日
山口県拠点は、令和7年9月25日(木曜日)、26日(金曜日)、県内の市町やJA等、関係機関・団体を対象に令和8年度予算概算要求Web説明会を開催しました。
説明会当日は、冒頭の松下地方参事官による予算要求全体概要の説明に続き、各担当者より主要な事業をピックアップし、説明を行いました。
説明会終了後は、各関係機関・団体等を訪問し、意見交換を通じて関心事項を把握しながら課題解決に向けてサポートを行っていきます。


スマート農業実証事業「食味&収量センサー付きコンバイン」の収穫実演
- 撮影場所:山口県長門市
- 撮影日:令和7年9月3日
令和7年9月3日(水曜日)、山口県長門市油谷(一社)アグリながとのほ場において、長門市主催の「食味&収量センサー付きコンバイン」収穫実演が行われました。
同市は、スマート農業の普及に向けて、ザルビオ®(注1)で作成された、施肥マップに基づく可変施肥技術の検証に取り組んでおり、今回、可変施肥技術を適用したほ場と、一律施肥したほ場との収穫実証を行ないました。
KSAS(注2)を搭載したコンバインは、収穫と同時に「平均タンパク値、平均水分、積算重量」等を連続的に測定し、操作パネルに情報が表示されます。また、収穫したもみのデータは同時にサーバに送信され、ほ場ごとに収量・食味等のばらつきがデータとして蓄積されます。
ほ場の状態をメッシュ化(見える化)することで、ザルビオ®のデータとKSASのデータを合わせて、次に耕作する作物の営農計画に使用できます。
実証は今年で2年目であり、市として今後は市内の農業者へスマート農業技術を周知し、導入促進を目指しています。
注1:栽培管理支援システム「ザルビオ®フィールドマネジャー」とは、品種・栽培方法・気象状況・人工衛星画像など、さまざまなデータをAI(人工知能)が解析し、施肥、防除などの作業適期を提案するシステム。
注2:KSAS「クボタスマートアグリシステム」の略で、株式会社クボタが開発・提供するクラウド型営農・サービス支援システムで、農業経営の「見える化」と効率化を実現し、品質向上や、作業負担軽減をサポートする、先進的なスマート農業プラットフォーム。他のスマート農機と連携して、可変施肥対応などを実現します。




「農事組合法人 川西」との意見交換
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年9月1日
令和7年9月1日(月曜日)、山口県山口市深溝で土地利用型農業を行っている「農事組合法人 川西」において、地域における現状の課題や今後の方針について意見交換を行いました。
農事組合法人川西では、170ヘクタールの農地で麦と水稲の二毛作の他に玉ねぎを栽培されており、正社員を増やす活動も積極的に行っています。
松永代表によれば、「気候変動と人員不足による問題が10年後も農業を続けられるかどうか分からないほど深刻であり、組合員の労働力を維持しつつ、退官予定の自衛官の募集・インターンシップへの呼び込みにより正社員を増やす活動を行っていく。」として、地域農業を維持発展させるビジョンを描かれていました。


8月
令和7年度農業女子交流会を開催
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年8月6日
山口県拠点は、令和7年8月6日(水曜日)、県拠点において初の試みとして、女性農業者の皆さんの思いや取組を共有し、将来に向けて更なる活躍につなげられることを目的に令和7年度農業女子交流会を開催しました。
冒頭、中国四国農政局から山口県における女性農業者の活躍状況や男女共同参画の情報提供を行った後、参加いただいた女性農業者の皆さんから、就農に至った経緯や取組などを自己紹介と併せて披露していただき、交流会に入りました。
参加いただいた皆さんからは、「将来設計を見定めて就農先を選び、経営ノウハウを蓄積している。」「先輩女性農業者からの声掛けがモチベーションとなった。」、「複数の女性がいれば女性の就農に対するハードルが下がる。」など、実情を踏まえた率直な話で盛り上がりました。
また、「色々な意見を聞いて、やってみたいことが増えた。」、「もっと色々な農業者から意見を聞きたい。」といった感想や要望などもいただき、今後の女性農業者の活躍推進につながる有意義な交流会となりました。




夏野菜を収穫しよう!
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年8月5日
山口県拠点は、令和7年8月5日(火曜日)、山口市吉敷地域交流センターがよしき悠々苑で開催したイベント「夏野菜を収穫しよう」において、地球温暖化や食品ロスなどみどりの食料システム戦略に関する説明を行いました。
イベントでは、小学生14名が地域関係者、山口県立大学学生の助けを借りながら、きゅうり、ピーマン、ミニトマト、ゴーヤなどの夏野菜を収穫しました。
収獲後、収穫した野菜を使ってピザをつくり、体験したことを絵日記に書いて、楽しい時間を過ごしました。
参加した小学生からは、「ミニトマトがたくさん採れた。」「また参加したい。」「ピザがおいしかった。」などの声が聞かれました
今回の取組は、山口県拠点が地域関係者、地域の農業者、山口県立大学学生と進める「よしき野菜づくり交流プロジェクト」に対して、交流センターからコラボの申し出があり行ったものです。




7月
田んぼの生き物観察会を開催しました!
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年7月26日
山口県拠点は、令和7年7月26日(土曜日)、山口大学農学部のご協力のもと、同学部附属農場(山口市)において「田んぼの生き物観察会@山口大学吉田キャンパス」を開催しました。
当日は、市内の小学生と保護者9組(18名)が参加し、虫取り網やかごなどを手に、田んぼやその周辺の水路などの中を探検! 水の張られた田んぼの中を歩くことに悪戦苦闘しながら、ヤゴやゲンゴロウ、カエルなど、さまざまな生き物を観察、採集しました。
その後、同学部大学院生が講師となり、採集した生き物の特徴や田んぼの環境と生き物の関係についてわかりやすく解説し、子ども達を始め保護者の皆様も興味津々で耳を傾けていました。
最後に、子ども達には観察日記を、保護者の皆様には自由帳形式で感想などを書いていただきました。子ども達からは、出会った生き物の絵と共にたくさんの生き物を捕まえることができて楽しかったとの感想、保護者の皆様からは、今までとは違った視点で農業の問題を考えるきっかけとなったとの感想が寄せられるなど、生き物との触れ合いを通じて環境と農業への関心を育む充実したイベントとなりました



「佐波川流域の絆・森と水と人づくりフェア」でみどり戦略などをPR
- 撮影場所:山口県防府市
- 撮影日:令和7年7月19日、20日
令和7年7月19日(土曜日)、20日(日曜日)の両日、防府市スポーツセンター体育館(ソルトアリーナ防府)で佐波川流域の森林資源の利活用や水源かん養、治水対策などを通じ、環境への意識を高め、交流人口の増加を図ることを目的に、「佐波川流域の絆・森と水と人づくりフェア」(主催:山口市・防府市)が開催されました。
会場では、国土交通省、近畿中国森林管理局、山口県、森林組合等の協力団体が市内産出の木材を使ったラックやストラップなどのものづくり体験、佐波川に関するパネル展示やクイズラリーなどを出展し、多くの家族連れで賑わいました。
山口県拠点も協力団体の一員として、みどりの食料システム戦略や農業・農村の有する多面的機能のパネル展示を中心に関連資料の配布や動画を放映し、環境負荷低減や農業・農村を支える取り組みの大切さをPRしました。


有機農産物の生産現場を見学
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年7月17日
山口県拠点は、令和7年7月17日(木曜日)、株式会社イズミゆめタウン山口の皆様と合同で山口市の株式会社ゆめファームを訪れ、同社の有機農産物生産ほ場の見学を行いました。
今回の見学は、今年の3月、環境に優しい農産物を販売するマルシェ(山口県拠点主催)をゆめタウン山口で開催したことを契機として、当拠点から呼びかけ、株式会社ゆめファームの了解を得て実現したものです。
当日は、ゆめファームの村田農場長 から、同社の有機農業に対する考えや取組について説明を受けた後、なすやミニトマト等の有機農産物生産ほ場を見学させていただきました。実際の作物を見ながら栽培方法や栽培に当たっての苦労話をお聞きするとともに、こちらからの多くの質問にも答えていただくなど、生産と流通、それぞれの立場の相互理解を深める有意義な意見交換の場となりました。


中国地方最大級のフラワーガーデン
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年7月4日
4月25日、山口きらら博記念公園(山口市阿知須)にフラワーガーデンがオープンし一堂に満開を迎えました。
中国地方最大級の約2.5ヘクタールの敷地に約18万株の花が植えられ、黄色・オレンジ色のマリーゴールドや鮮やかな赤色などが特徴のペチュニアなど、様々な色の花が咲き誇っていました。
入場は無料で、秋には花の植え替えが行われます。


オリジナルの水稲栽培方法で作業時間を削減
- 撮影場所:山口県柳井市
- 撮影日:令和7年7月2日
株式会社TAS(ティエーエス)(柳井市)は、同社オリジナルの「TAS式水稲ドローン乾湛直播(注)栽培」を行っており、今年2月、スマート農業技術活用促進法に基づく生産方式革新実施計画の中国四国地域第1号として認定されました。
令和7年7月2日(水曜日)、柳井市にある水稲(WCS)栽培ほ場において、同社によるドローン追肥作業が行われました。
追肥は、4月中旬に同社が播種機で直播きしたほ場で行われ、同一ほ場内で生育のバラつきが少なくなるよう栽培管理システムのデータを活用し、肥料の量を自動で調整し散布します。25アールの田んぼの追肥作業にかかった時間は4分ほどで、あっという間に終わりました。
追肥を行った場所は中山間地域で、一区画が小さく不整形のほ場もありましたが、今回作業を行った同社の杉村さんから、「TAS式水稲ドローン乾湛直播による栽培は、従来の田植えによる栽培に比べ作業時間が削減でき、中山間地域の条件の悪いほ場でも栽培ができる。」と説明していただきました。
(注)乾湛(かんたん)直播とは、乾田に播種した直後に一時的に湛水を行うオリジナルの栽培方法
【関連URL】(中国四国農政局ホームページ)
「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」に基づく生産方式革新実施計画の認定について


6月
農業大学校生を対象に最新の農業施策等を説明
- 撮影場所:山口県防府市
- 撮影日:令和7年6月17日
令和7年6月17日(木曜日)、山口県拠点は、山口県立農業大学校(防府市)の1,2年生37名を対象に農業分野の政策等について講義を行いました。
本講義は、農業の将来を担う学生の農業情勢に対する認識を深めるため、外部講師による農業政策概論の授業として毎年実施されており、当拠点も講師として参加しています。
今回は、令和6年に25年ぶりに改正された「食料・農業・農村基本法」や、今話題となっている備蓄米を巡る情勢、「みどりの食料システム戦略」をテーマに授業2コマにわたり、動画も交え説明しました。
講義後、副校長先生からは「農業関連の仕事を行う上で、知っておく必要がある内容や最新の情報なども盛り込まれた内容になっていた。今回の受講内容を含め、農業分野により関心を持ち、前向きに取り組んで欲しい」との発言があり、今後の学生の活躍に期待を寄せておられました。


自衛隊就職説明会
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年6月13日
山口県拠点は、農業の担い手の高齢化や若い世代の後継者不足が顕著となる中、任期満了で退職予定の自衛官の皆様に就農への関心を高めてもらうため、6月13日(金曜日)、自衛隊山口駐屯地(山口市)において「農業を職業選択肢のひとつに!」と題して、新規就農に係る説明を行いました。
自衛官の皆様は体力もあり、農作業に必要な特殊車両の免許や自動車整備士の資格を取得している方も多く、即戦力として農業現場での活躍が期待されています。
今回の説明を通じて、自衛官の皆様が一人でも多く将来の農業の担い手になっていただけることを願っています。


廃棄される花に新たな命を
- 撮影場所:山口県下関市
- 撮影日:令和7年6月11日
有限会社司ガーデンは、山口県下関市で花き(バラや水仙)の生産・販売を主とした花農家で、これまで花き品評会で最優秀賞の農林水産大臣賞を何度も受賞されています。最近では「フラワーロスのない世界」を目指し様々な取組が行われています。
売れ残った花や結婚式の装花で使われた花は、役割を終え廃棄される運命にありましたが、ボタニカルキャンドルやドライフラワーとして新たな役割を与えてきました。
そのドライフラワーも色あせにより廃棄されていましたが、ガラス工房に依頼して焼却時の灰と廃棄ガラスを原料とした琉球ガラスと融合させ、他にはないコバルト色の花硝子として、生まれ変わらせるなど、更なる価値を生み出し、新たな花の楽しみ方を常に探求されています。
【外部リンク】
会社概要 | 司ガーデン → https://barasaku.com/company/


小学生とその家族が中須の棚田で田植えを体験
- 撮影場所:山口県周南市
- 撮影日:令和7年6月1日
令和7年6月1日(日曜日)、晴れ渡る空の下、「つなぐ棚田遺産」に認定されている「中須の棚田」(山口県周南市)で、棚田清流の会主催の田植え体験が行われ、事前に申込を行った地区外の小学生21家族、計68人が参加しました。
始めに、「棚田清流の会」の石田会長から田植えのやり方について説明を受けた後、参加者が一斉に田んぼに向かい、準備された目印に沿って苗を植えていきました。初めて田植えをする子供も多く、足を取られて泥だらけになりながらも笑顔で田植えを行いました。
午後からは畑に場所を変えて、さつま芋やなす、トマト、ゴーヤ、唐辛子、チンゲン菜等野菜の苗を地元の方から指導を受けながら植えました。
山口県拠点からは、お昼休憩時に田んぼと畑の重要な役割(多面的機能)についてのパネルを展示するとともに、参加者に説明を行いました。
この体験のイベントは、年間全6回開催される予定で、今後、流しそうめんや木工細工、秋には稲刈り等が予定されています。



5月
有機水稲における「紙マルチ田植機」の実演会
- 撮影場所:山口県長門市
- 撮影日:令和7年5月27日
令和7年5月27日(火曜日)、山口県長門市油谷(一社)アグリながとのほ場において、「紙マルチ田植機」の実演会が開催されました。
長門市は、令和5年3月30日に「オーガニックビレッジ」(注1)宣言を行い、有機農業等の普及・推進に取り組んでいます。
JA山口県長門統括本部内に設立した「長門有機農業生産部会」では、今年度から有機水稲の普及を進めていますが、有機農業で使用できる資材が限られることから、除草作業の省力化が課題となっています。
「紙マルチ田植機」は、田んぼに黒い再生紙を敷いた上から田植えを行うことで、田面への直射日光が当たることを遮断し、田植え後約1か月は除草剤を使わないで雑草の伸長・繁茂を抑えることが出来ます。再生紙は、約40日~50日で溶解し、環境にも配慮されています。
まだ実証実験段階ですが、今後は生育状況や収穫量などのデータを収集し、有機水稲の普及を目指しています。
注1:オーガニックビレッジとは、有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のこと。


「たまのや農園株式会社」との意見交換
- 撮影場所:山口県防府市
- 撮影日:令和7年5月21日
令和7年5月21日(水曜日)、山口県防府市大崎で有機農業に取り組む「たまのや農園株式会社」において意見交換を行いました。
たまのや農園では、7ヘクタールの農地でたまねぎ、さつまいもなどを有機栽培されており、栽培面積の拡大とともに雇用も増えています。有機農業の現状や雇用の状況、女性の活躍する姿について、原田慎司社長に加え、社員の古河さん、須子さんにも同席していただきお話を伺いました。
社員のお二人が農業に興味を持ったきっかけは、子供の頃から耳にしていた「地球温暖化」という言葉。古河さんからは、「成長するにつれて環境負荷低減に関心を持ち始め、環境問題に仕事として携わりたいという意欲が膨らむ中、ネットを検索し、自らたまのや農園の門戸を叩いた。仲間を増やして、楽しく農業を盛り上げていきたい。」とのこと。その積極性にたくましさを感じました。
原田代表からは、「少しずつ有機農産物が認知され需要も増加しており、当社としても人材の確保が必要となっているが、やりがいを感じ、楽しく農業に向かい合う方と取り組んでいきたい。」と今後の抱負を語っていただきました。


熱中症から命を守る
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年5月19日
中国四国農政局では、農作業中の事故防止のため、各地域で開催される農作業安全研修に積極的に参加するよう関係機関・団体を通じて、農業者等に呼びかけています。
近年、熱中症による事故が年々増加しており、令和5年には農林水産省「農作業死亡事故調査」によると、37人が農作業中に熱中症で亡くなられています。
このことから、中国四国農政局山口県拠点では、5月19日(月曜日)に山口県農業法人協会と山口県農業協同組合を訪問し、山口労働局との連名で、農作業中における熱中症予防対策の徹底を要請しました。
夏本番に向け、熱中症による事故の増加が懸念されるため、傘下の農業法人等に対して、リーフレット等を活用した熱中症予防に関する情報や、初期症状の早期発見と重症化を防ぐための対応について、周知していただくようお願いしました。
【関連URL】(農林水産省ホームページ)
熱中症対策関連情報集
農作業中の熱中症を予防しましょう

松村正勝 会長(右側)

農業振興課 田中慶一 課長(右側)
4月
山口県立大学生が「よしき軽井沢マルシェ2025」に初参加!
- 撮影場所:山口県山口市
- 撮影日:令和7年4月27日
令和7年4月27日(日曜日)、山口市吉敷地区で「よしき軽井沢通りマルシェ2025」が開催され、山口県拠点は、山口県立大学(畑部)の学生さんたちと一緒に参加し、パネル展示やパンフレット配布等、みどりの食料システム戦略の㏚を行うほか、アンケート調査を行いました。
山口県立大学からは、かぼちゃやきゅうりなど野菜苗の販売や野菜づくり活動のPRを行い、地域の方々との交流を深めたほか、本年度で2年目となる吉敷地区で地域の社会福祉法人協力の下、取り組んでいる野菜づくりの輪を広げるため、参加者募集のチラシ配布を行いました。


大道理鹿野地地区の春の風景「大道理芝桜まつり」
- 撮影場所:山口県周南市
- 撮影日:令和7年4月20日
令和7年4月20日(日曜日)、山口県周南市大道理鹿野地地区において、大道理地区百笑倶楽部主催の「大道理芝桜まつり」が開催されました。
当日は、あいにくの雨模様でしたが、多くの人が訪れ、満開の芝桜を鑑賞していました。会場では、近隣の長穂地区の農業者が野菜やコメを販売、中須北地区の棚田清流の会が餅つき&販売をするなど様々な催しが行われました。
また、今年は、山口県では恒例となっている餅まきも行われ、大いに賑わいました。
山口県拠点は情報発信コーナーを設け、来場者に、みどりの食料システム戦略や農業・農村の役割(多面的機能)などについて情報発信をするとともに、みどりの食料システム戦略や有機農業などについてのアンケートも実施しました。


お問合せ先
山口県拠点
ダイヤルイン:083-922-5404




