食育フォーラム~今、あらためて食育とは~
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平成23年4月に「第2次食育推進基本計画」が公表されました。 |
食農有識者による講演
基調講演1
講 演:「食育が地域の力と元気を創る」
講 師:食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー 金丸 弘美氏
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〈講演要旨〉
食育というと、健康問題や食料自給率など色々あるが、私はワークショップという形で食育をやっている。女子大で食文化論の授業をしている。学外授業で「牧場料理会」をやっているが、実際に現場に行くと見えてくるものがたくさんある。 食育とは、子どもたちに健康な未来を渡すこと 食育と言ってもいろいろある。結局は、地域の文化を伝え、健康を伝え、持続性の社会の中で栄養バランスを考えて健康な未来を子ども達に手渡す。 食育で地域を創る、生きがいを持ち文化を語れる場を創る 地域を元気に創っていく、みんなに生きがいがあって文化を自分たちの誇りとなって語れる場を創る。そこの地方にあるものを探し、人を総動員し、教育委員会や栄養士さんと連携してやっていく。こういうことをみんなでやっていこうと言うのが、私の幼稚園から大学、一般向けの食育。 |

基調講演2
講 演:「食育の体験が育てるもの」
講 師:広島県三原市立南方小学校校長 東 佐都子氏
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〈講演要旨〉 平成14年に県東広島市立久芳小学校校長のときに「給食を作ろう大作戦!」を総合的学習の時間を使って取り組んだ。この取組を行うにあたって、自分の生家が農家であったことが影響していると思っている。子どものときに育った感性、直に土に触った体験、農作物が生長する過程をつぶさに見て育った子どもは違ってくる。食べ物があるということは当たり前ではないということを知らしめ、食べる物の裏側を見せたいという思いがあり、子ども達が作った物で給食を作る「給食を作ろう 大作戦!」に取り組むこととした。 農作業の苦労を体験し、食べることに対する感謝の気持ちを育てる この体験を通して、子どもたちの食に対する姿勢が180度変わった。給食一食が多くの人たちの力によって作り上げられているのかを実感し、食べ物があるということは当たり前ではないということを実感させることができた。土に触れる体験はどこでもやることができる。周りの大人や教職員は、子どもたちにじっくりと時間を与え、待つことが大切。 |
意見交換会
意見交換会では、会場から活発な質問や講師の先生方の話を聞いて、食育活動に意欲が出たなど多くの貴重な意見が出ました。

〈参加者の声〉
- 活動していく上で、 ほしい答えが多く見つかり有意義でした。今後の活動に活かしていきます。
- 金丸先生のテキスト化の考えは新鮮であった。食育を通して地域の活性化がつながる。文化の継承にも。このような取組を全国的に広げるべき。
- 東先生の講演は涙して聞かせて頂きました。初めて、私もやりたい。もっと子どもに体験させたいという気持ちになりました。
- 食農教育参考になりました。この輪をもっと広げていければと思う。
活動紹介
中国四国食育ネットワーク会員の活動紹介パネルを会場に展示しました。来場された方々が、各団体の取組を熱心にご覧になっていました。

お問合せ先
消費・安全部消費生活課
担当:食育推進班
代表:086-224-4511
ダイヤルイン:086-224-9428





