追跡!北限のさつまいもVol.2旭川周辺産地でさつまいもの収穫が行われました!
近年、地球温暖化によりさつまいもの産地が北上し、旭川周辺でもさつまいもの栽培面積が拡大しています。
旭川周辺のさつまいもはでんぷんをゆっくり蓄えながら育つため、でんぷん質が密集せず糖化が早くなることでしっとりねっとりとした食感となり人気を集めていて、輸出やブランド化の取組みが進んでいます。
今回は、旭川周辺のさつまいも生産地2軒で行われた収穫の様子を取材してきました。
たいせつ農協青年部若手チーム“Ideal Create たいせつ”は、約150平方メートルのほ場で紅はるか・シルクスイート・紅あずまの3品種を各150株ずつ、合計6畝を収穫しました。
今年は温暖な気候が影響し、サイズの大きいさつまいもがたくさん収穫できたとのことです。来年以降は各戸で栽培を行い、出荷・収益化を目指しています。
“Ideal Create たいせつ”とは
たいせつ農協青年部の中でも若い年代の有志数名が集まり、上川農業改良普及センターや旭川市農業センター(花菜里ランド)などの職員をアドバイザーとして、同世代で気軽に意見交換できる場としつつ、作物の栽培技術や農業経営について勉強会を行っています。
東旭川農協さつまいも部会長の鹿野 剛さんは、15aのほ場でシルクスイートを収穫しました。
令和元年に東旭川でさつまいもの生産を開始した当時は、鹿野さんも含めて生産者が4軒のみでしたが、昨年2月末に20軒まで生産者が増加して研究会から部会となりました。若い人が多いのが特徴だそうです。
地域一帯を盛り上げながら産地として成長していきたいと考えているため、道内でさつまいもの栽培面積が拡大することが嬉しく、生産マニュアルを作成して情報共有するなど支援していきたいとお話しいただきました。
今後は輪作作物の一つとして加工用や焼酎用の黄金千貫(コガネセンガン)を麦や大豆と組み合わせて輪作体系に入れていきたいとのことです。
旭川地域拠点は北海道の新たな作物として注目されているさつまいもの生産を今後も取材していきます!
〇過去の記事:追跡!北限のサツマイモVol.1たいせつ農協青年部若手チームの試験栽培
撮影データ
◯撮影年月日:令和5年10月4日(水曜日)、令和5年10月25日(水曜日)
◯撮影場所:旭川市東鷹栖、東旭川

【沢山のさつまいもが収穫されました(Ideal Create たいせつ)】

【マルチをはがしています(Ideal Create たいせつ)】

【温暖な気候によりサイズが大きいです(Ideal Create たいせつ)】

【左から紅あずま、シルクスイート、紅はるかです(Ideal Create たいせつ)】

【デガー(※)を使って土を起こします(鹿野さんほ場)(※)たまねぎの収穫機】

【さつまいもがどんどん掘り起こされています(鹿野さんほ場)】

【掘り起こされたさつまいもを丁寧にコンテナに積めます(鹿野さんほ場)】

【沢山のコンテナに積み込まれました(鹿野さんほ場)】
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