キラリ☆道南~GI登録「知内町ニラ生産組合」組合長インタビュー~
地域一丸となって半世紀超え
~知内町ニラ生産組合~
【玉森聡 組合長】
Q1 GI登録(令和7年11月17日付)により、どのような効果があったのかお聞かせください。
A1 GI登録に至るまで、当地域でのニラ栽培は昭和46年ころから約半世紀に渡り、生産、集出荷から販売まで地域一丸となって取り組み、育ててきた特産物です。そのような背景から、まずはJAやホクレン、関係する行政機関など関係者にGI登録となったことの報告とお礼に伺ったところです。
関係者には、今回の登録について一様に喜んでいただき、より一層の安定供給に努めたいと改めて感じた次第です。
また、GI登録後、新聞社の取材が4件あり、テレビ取材も2社ほどから申し込みが入っています。いろいろなメディアで取り上げていただくことで、さらなる知名度の向上に繋がることを期待しています。
【GI登録授与式(前列右が玉森組合長、前列中央は根本副大臣)】
Q2 近年、夏場の高温が指摘されていますが影響は出ていますか。
A2 約半世紀の歴史がある「しりうちにら北の華」ですが、現在の「知内町ニラ生産組合」の前身である「重内ニラ栽培研究会」の時代から、地域の普及組織やJAの指導助言を受けて、栽培試験や栽培技術講習会、研修を重ねて品種の選定や技術の向上を図ってきました。
一方、近年の高温は想像を上回る変化であり、より一層の栽培管理の徹底が必要であると感じているところです。
令和7年は夏の高温や大雨で生育の停滞や急伸が発生し、前年より収量は減ったものの、安定した品質が評価され、販売高は過去最高でした。
今後も関係機関と連携して、研修等を通じて栽培技術の維持・向上に努め、市場や消費者の期待に応える品質の良いニラをお届けしたいと思います。
Q3最近、重点的に取り組んでいることについてお聞かせください。
A3 気候変動が生じてもニラの安定供給ができるよう、関係機関と協力して栽培管理に係る講習会や研修を今まで通り継続していきたいと考えています。また、令和5年に「ニラに含有されるアリインの機能性表示をすることで、付加価値を付けることができるのではないか」との組合員の発想を受け、地元の高等専門学校の協力(成分分析)を得て、「機能性表示食品」を申請しているところです。この申請が通れば、ニラとしては「日本初」となる見込みで、さらなる知名度向上に役立つものと期待しています。
※「アリイン」・・・にんにくやネギ等にも含まれる硫黄を含むアミノ酸の一種。血液をサラサラにしたり、抗酸化作用で活性酸素を抑制したり、疲労回復を助ける効果があると言われている。
【研修会の様子】
【選果場の風景】
Q4 今後、取り組んで行きたいことについてお聞かせください。
A4 現行の供給量を品質も含めて確保していきたいです。それには少なくとも組合員数と作付面積の維持、併せて労働力の確保が重要だと考えています。当地域では、行政機関が主導する「しりうち地域づくり協同組合」や「地域おこし協力隊」の活動が活発で、新規就農やニラの収穫繁忙期の労働力確保に大いに役立っています。このように知内町ニラ生産組合は、地域の関係者の協力に支えられている側面が大きいので、それら関係者の意見などもいただきながら、今後は新たな商品開発に挑戦するなどして、「しりうちにら北の華」を一層知っていただくよう、これからも組合員一同、一致団結して営農活動に励みたいと思います。
※「しりうち地域づくり協同組合」とは、「特定地域づくり事業協同組合制度」を活用した「労働者派遣事業等を行い安定的な雇用環境を創出し、各事業者の雇用確保を図り、経営の安定さらには地域経済の持続的発展」を目指し、令和6年4月1日に設立。
【葉色が濃く、葉幅が広く、肉厚で柔らかい特徴をもつ知内のニラ】
【しりうちにら北の華】
掲載日:令和8年4月8日




