海中神輿(みこし)が3年ぶりに復活!
白糠(しらぬか)町の夏の風物詩として地元民に愛されている「白糠厳島神社例大祭」が開催され、「海中神輿渡御(とぎょ)」が3年ぶりに復活しました。 白糠厳島神社は、約200年前に安芸(広島県)の厳島神社から分霊した神社で、例大祭では海の安全と五穀豊穣を願い神輿が巡行されますが、3年ぶりに開催された本年は、昨年に赤潮の被害を受けた漁業の振興と、新型コロナウイルスの終息を願って行われました。
1日目に宵宮祭、2日目に白糠町内での神輿渡御、3日目に白糠駅前での神輿パレードまで約30kmを神輿が巡行します。このお祭りでは、神輿は肩に担ぐのではなく、腰の高さに抱える白糠独自の「たがく」で進みます。また、地面をはうように神輿を下げて前進する「地ずり」という独特の動きも見所です。
白糠漁港前浜で行われる海中神輿渡御は、威勢の良いソーラン節の後に、担ぎ手の掛け声とともに沖へ向かって突き進み、首まで海水に浸かりながら太平洋の荒波で神輿を清める勇壮な行事です。神輿が隠れるほど高い波が打ち寄せると、見物客からは歓声が上がります。金色に輝く約400kgの神輿は、海水を含むことでさらに重くなり、担ぎ手を苦しめますが、威勢のいい掛け声で気合いを込めながら前浜を何度も往復します。
最後は神社本殿まで76段も続く急勾配の階段を一気に駆け上がり、宮入をもって祭りのフィナーレを迎えます。
撮影データ
◯撮影年月日:令和4年7月24日(日曜日)◯撮影場所:白糠町
腰の高さに抱えて(たがいて)進む神輿
多くの見物客が見守る中、海へ入水
打ち寄せる荒波の中、沖へ進む海中神輿
神輿が隠れるほどの高い波
水しぶきをあげながらの巡行
水を含んでより一層重くなった神輿
白糠神社の階段を駆け上がる担ぎ手
地面をはうように神輿を下げる「地ずり」
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