北海道立農業大学校で出前授業~畜産経営学科の学生が有機農業を考える。~
帯広地域拠点は令和5年8月25日、北海道立農業大学校にて、今年度2回目となる出前授業を行いました。
(7月18日に行った1回目の出前授業の様子は、「北海道立農業大学校で出前授業。「有機農業と減農薬・減化学肥料」をテーマにディスカッション。」の記事をご覧ください。)
今回の出前授業では、養成課程2年(畜産経営学科)の学生24名に対し、「食料・農業・農村基本法の検証・見直しの概要」と「みどりの食料システム戦略」について講義し、その後の身近なテーマとして「私たちに何ができるか考えてみよう」と題したグループディスカッションを行い、5グループに分かれた学生が「有機農業の取組」について考察を深めました。
各グループの代表者からは、「耕畜連携など農家同士での協力体制の構築」、「未利用資源の活用」、「メタンの排出量を減らす飼料の活用」、「ドローンを使ったコスト削減」といった意見が発表されました。
発表後の講評では、帯広地域拠点からは、「皆さんの豊かな発想にとても驚いた。ディスカッションでのテーマは、非常に難しかったと思うが、講義内容を今後、様々な農業分野で活躍される際に役立てていただきたい。」、北海道立農業大学校の職員からは、「普段、意識しない分野を考察する良いきっかけとなったのではないか。環境や周囲への配慮を意識した意見が多く出されていた。」との話があり、講義とディスカッションを終了しました。
撮影データ
◯撮影年月日:令和5年8月25日(金曜日)◯撮影場所:本別町(北海道立農業大学校情報処理室)

講義の様子

〔グループA〕牛床コストの削減、耕畜連携など農家同士での協力体制の構築について発言。

〔グループB〕有機農業に対してできることを洗い出し、バイオマスや新素材の利用、AIの活用等を発言。

〔グループC〕有機飼料の獲得を探る中から、温暖化に伴うデントコーンの適作地拡大や海藻飼料の可能性について発言。

〔グループD〕有機農業の実践について、調達・生産・消費の面から考察を深め、未利用資源やメタン排出量の削減について発言。

〔グループE〕放牧酪農での乳量減少という課題に対し、季節繁殖や集約放牧、草地更新の実践から解決策を探る発言。
お問合せ先
北海道農政事務所 帯広地域拠点
〒080-0016 帯広市西6条南7丁目3 帯広地方合同庁舎
☎:0155-24-2401:お問合せ入力フォーム