神戸市北区で、環境制御型ハウスによるトマトを通年栽培し販売されている、株式会社東馬場農園 代表取締役 東馬場 怜司氏にお話を伺いました。
大学の農学部を卒業後、栃木県の農業資材メーカーに就職し、トマトの研究をしていました。子供の頃は両親の苦労を見て農業は絶対したくないと思っていましたが、「農業を魅力的な産業にし、人が集る農業をしたい。」との想いが芽生え、2012年にUターン就農、ビニールハウスでトマト栽培を始めました。 2014年に法人化し、オランダ式のハウスで、環境制御(ハウスをモニタリングし、温度、二酸化炭素、湿度などのデータを記録し、ハウス内環境を自動でコントロール)しながらトマトを栽培しています。 また、週に一度「トマトの身体測定」を行ない、数値を記録して、分析結果により次に行う作業を決定することが一番大事なプロセスです。 現在、当社では、4定(定時・定量・定品質・定価格)を実行出来るよう日々研究と実践を重ねています。年間を通じて一定量のトマトを供給できる様、一部で植替え時期を調整し、端境期の8月も収穫出来る仕組みを構築しました。 昨年10月からは加西市の株式会社兵庫ネクストファーム等と連携して新たなブランド「ひょうごごこくとまと」を立上げ販売を開始しました。 今後も、より良いトマトを安定生産するため研究用ハウスを建設中です。将来は、その研究成果を生かして兵庫のトマトを近畿地区の市場で存在感を示していきたいと考えています。
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