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近畿農政局

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キラリ現場にて(2018年6月)

都市型農業として地域に必要とされる酪農を目指して(有限会社 箕谷酪農場 弓削牧場 弓削太郎さん)


チーズ加工をしている弓削氏


広い牧場内でのびのび過ごす牛

<経営の概要>

 先々代が1940年に神戸市北区箕谷町で酪農場を始め、1970年に現在の神戸市北区山田町へ移し、チーズや乳加工品を製造・販売する形を作り上げた。
 現在、敷地面積9haの牧場で、ホルスタイン種の乳牛46頭(成牛24頭、育成牛22頭)を放牧しており、家族と従業員・パートを合わせ、56名が、牛の飼育、乳加工品の製造・販売、レストランでの接客等を分担し行っています。

<弓削太郎氏の経営>

 酪農業を継ぐため、北海道の酪農大学へ進学し、22歳で就農。
 本場のチーズ加工技術を習得するため、フランスやイタリアで研修を受け、加工技術を学びました。
 また、2006年にスウェーデン製の搾乳ロボットを導入し、乳牛にストレスを与えないよう、24時間、牛が好きな時間に搾乳できる体制を整え、毎日500リットルの牛乳を搾っています。
 搾乳した牛乳の約半分を牧場内のチーズ工房で、カマンベールチーズやフロマージュ・フレ(生チーズ)を週4日製造。
 新しいチーズ、フレマージュ・プチタロウの開発にも成功しましたが、まだまだこれからも消費者の皆様に喜ばれるチーズを作っていきたいと考えています。

<今後の課題と将来展望>

 現在の場所へ牧場を移した時は山の中の牧場でしたが、周辺もどんどん宅地化が進み、臭い対策が必要になっています。
 牧場の存在が、都市の中でも必要とされるためにも、バイオガスプラントを設置し、自然環境を守る農業、循環型農業を推進しています。
 地域と共存を図り、父が30年掛けて整備した農場設備の更新や再配置を、これからの30年のために進め、次世代へ繋げていきたいです。


ホームページ:http://www.yugefarm.com/




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