稲美町で水稲と施設野菜を中心に生産・販売されている、ゆうたふぁーむ 代表の大西 雄大さん(31歳)にお話を伺いました。
高校を卒業後、医療関係の専門学校へ進学し、接骨院で働いていましたが、専業農家であった祖父が体調を崩したことをきっかけに、農業を継ぐことを決意し、接骨院を退職して、兵庫県立農業大学校で2年間農業の基礎を習得して、24歳で就農し、祖父から農業の実務面も意見を戦わせながら学んで行きました。
現在は、祖母、両親とともに、4人で水稲120a、施設栽培でミニトマト20aと小松菜70a、露地栽培でホウレンソウ20a、スイートコーン20a、ブロッコリーなどを栽培し、小松菜とホウレンソウは兵庫県の安心ブランド、スイートコーンは認証食品を取得して、JAや市場、お米屋さん等に販売しています。
最近の農業では、減農薬栽培は当たり前ですが、露地野菜は、旬を迎えた一番美味しい時期に食べてほしいと旬を意識して栽培しています。 今年は、夏の高温や台風の影響で品質も悪かったですが、今は、冬に旬を迎えるホウレンソウの播種の真っ最中です。
今後は、GLOBALG.A.P.認証を取り販売先の信用を得る取り組みを目指したいと考えています。
稲美町でも例外なく担い手が不足している状況で、町外の方が農業を行っている現状もあり、私の地域でも担い手が3人と少なく、地区内に営農組合もないことから、先人が築き上げてきた稲美町の農業をこれからも守り、伝えていくにはどうすれば良いかを地域の若手で知恵を出し合いながらどう守っていくかを考えています。
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